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「資産4000万円でも"ボロ家屋"暮らし」驚きの実態 「質素すぎる老後の暮らし」は本当にいいこと?

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 8時30分

高齢になると、行動力や情報収集能力が落ちていくもの。「お金をうまく、有効に使う」ためには、若いうちから事前の準備が重要です(写真:C-geo/PIXTA)

結婚しても子どもをもたない夫婦、いわゆる「おふたりさま」が増えている。

共働きが多く経済的に豊か、仲よし夫婦が多いなどのメリットはあるものの、一方で「老後に頼れる子どもがいない」という不安や心配がある。

そんな「おふたりさまの老後」の盲点を明らかにし、不安や心配ごとをクリアしようと上梓されたのが『「おふたりさまの老後」は準備が10割』だ。

著者は「相続と供養に精通する終活の専門家」として多くの人の終活サポートを経験してきた松尾拓也氏。北海道で墓石店を営むかたわら、行政書士、ファイナンシャル・プランナー、家族信託専門士、相続診断士など、さまざまな資格をもつ。

その松尾氏が、老後に多すぎる金融資産を残しながら、お金をうまく使えないケースについて解説する。

数年前、お墓の相談をしてきた人が今度は…

墓石・仏壇店の経営、そして広く終活サポートをしている私のもとには、さまざまな相談が寄せられます。

【ひと目でわかる】「資産4000万円でも"ボロ家屋"暮らし…」「質素すぎる老後の暮らし」をする人の「本音」「原因」と「解決策」

今回はそんな中から「老後とお金」について深く考えさせられるケースを紹介しましょう。

以前、Gさんという方から墓石の注文を承ったことがあります。

いくつかの墓石を提案しましたが、Gさんが選んだのは低価格のラインの墓石でした。

もちろん、安い墓石だから悪いというわけではありません。

お客さまの経済事情やお墓に対する価値観に合うものがベストだと思っていますから、Gさんの希望通りのお墓をプロデュースさせていただきました。

そして数年がたち、再びGさんから連絡がありました。

「そろそろお金の整理をして、遺言などの準備をしたい」とのこと。

Gさんは70代後半で、奥さんと2人暮らし。お子さんは遠く離れて暮らしているため、老後の生活設計や亡くなったあとのお金について考えておきたいのだそうです。

私に行政書士やファイナンシャル・プランナー資格があることから、墓石のご縁もあって相談してくださったのです。

そこでGさんのお宅に伺ってみたのですが……、「驚くこと」ばかりでした。

ご自宅は築50年の古い家屋で、リフォームなども一切していない様子です。

玄関ドアなどもガタついて、スムーズな開閉もままならないほどです。

また、車についても、かなり年式の古いものを大事に乗っていらっしゃる様子でした。

服装などを見ても、Gさんはとても質素な暮らしをしているようです。

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