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多発する「ゲリラ雷雨」予兆を知らせる3大サイン 「急な雨や雷」に見舞われたらどうすればいい?

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 8時50分

いきなり土砂降りの雨になるゲリラ豪雨は近年、増えているといいます(写真:kpw/PIXTA)

夏空が広がって強い日差しが照り付けていたと思ったら、急に空が暗くなって激しい雨や雷雨になる、いわゆる「ゲリラ豪雨(雷雨)」が多発しています。

【イラストで見る】覚えておきたい、ゲリラ豪雨の原因「積乱雲」が近づく3つのサイン

天気が急変するメカニズムや対策をお伝えします。

数年に一度レベルの大雨も

ゲリラ豪雨(雷雨)は、局地的な豪雨や雷雨のことを指して使われていますが、気象用語ではありません。局地的で突発的に発生するので、奇襲攻撃を仕掛けるゲリラに例えられ、市民権を得た言葉です。

7月20日は青空が広がり、関東から西日本で最高気温35℃以上の猛暑日が続出していましたが、午後は関東各地で雷を伴った激しい雨が降りました。その影響で、東京都足立区の夏の風物詩「足立の花火」が、打ち上げ開始時刻の約20分前に中止になりました。

7月31日も日中はよく晴れて猛烈な暑さでしたが、関東で雨雲が急発達しました(※外部配信先では図版を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

夜は東京都と埼玉県で局地的に1時間に約100ミリ以上の雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。

記録的短時間大雨情報は、数年に一度しか発生しないような短時間の大雨によって、災害が発生するおそれがあることを知らせる情報です。東京23区で発表されるのは6年ぶりでした。

8月7日は北日本や東日本で局地的に大雨となり、福島県、埼玉県、群馬県、山梨県に記録的短時間大雨情報が発表されています。

ゲリラ豪雨に見舞われて一気に大雨になると、排水が追いつかずに、道路が冠水したり低い土地が浸水したりします。できるだけ安全な屋内で過ごすようにしましょう。

移動中の場合は、アンダーパスなど周囲より低い場所を避けるようにしてください。中小河川の増水や氾濫、土砂災害のおそれがあるため、危ない場所には近づかないことも重要です。

ゲリラ豪雨が発生するしくみ

天気が急変した7月20日も31日も、東京は猛暑日になっていました。

暖かい空気は上に向かうので、気温が高いと上昇気流が発生し、雲ができます。そして、モクモクと成長した積乱雲などが急な雨をもたらします。

とくに内陸は気温が高くなるため上昇気流が起こりやすく、雲が発生・発達しやすいです。空気が山の斜面を上ることでも雲ができるので、山沿いも天気が急変しやすいのです。

また、雲ができるには水蒸気が必要なため、カラッと暑い日よりも蒸し暑い日の方が、急な雨が降ることが多いです。

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