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郵便局「デザイン入り消印」に描かれた高速道路 1万局の風景印を集めたマニア目線の楽しみ方

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 17時0分

さて、全国に1万種類以上もある風景印のデザインを見てみると、横浜狩場郵便局と同様に、高速道路やその施設が描かれているものがいくつもある。

インターチェンジがしっかりと描かれているのが、山口県の大内郵便局(山口市)。中国自動車、山口IC(インターチェンジ)の様子が大きくデザインされている。一緒に描かれる人形は、山口市の伝統工芸品である大内人形だ。

東京都の足立西加平郵便局(足立区)も、デザインの中心は首都高6号三郷線の加平ランプである。らせん状にループを描く独特の形状をしており、それが風景印のメインのデザインとなっている。

名古屋平田郵便局(名古屋市西区)の風景印には、「平田」とインターチェンジ名もわかるように高速への入り口が描かれている。一見、都市高速へのランプのようにも見えるが、名古屋第二環状道(名二環)の平田ICである。

同じ愛知県の一宮中島郵便局(一宮市)でも、簡略化されたイラストで高速のICが大きく描かれている。東海北陸道の一宮木曽川ICだ。

ほかにも、愛知県には小牧郵便局(小牧市)や名古屋落合郵便局(名古屋市北区)、名古屋東片端郵便局(名古屋市東区)などに、ICやJCT(ジャンクション)が描かれた風景印がある。

神奈川県の大和郵便局(大和市)の風景印には、クルマが順調に流れる東名高速道路が見られる。

しかし、実際のこの付近には、上下線とも渋滞の名所になっている大和トンネルがあり、クルマが数珠つなぎとなることが多い。現在も道路の改良工事が行われているが、風景印のようにスムーズに走れるようになるのは、いつになるだろうか。

地域のシンボルとしての高速道路

千葉県の木更津郵便局(木更津市)の風景印には、東京湾アクアラインの一部であるアクアブリッジが強調されている。この開通で、房総半島と川崎・東京方面との行き来が飛躍的に短縮された。

こちらも、東名・大和トンネル付近同様、休日を中心に渋滞が目立つ場所である。休日午後から夜にかけての川崎方面行きの車線では、日本の高速道路で初めての本格的なロードプライシング(時間帯によって通行料を変動させる施策)が行われており、まさに木更津のシンボルのひとつと言えよう。

福島県の玄関口ともいえる西郷村の西郷郵便局には、東北新幹線と東北道(デザインは白河IC)がともに描かれている。まさに、東北の入り口となる交通の要衝であることが、ストレートに伝わってくるデザインだ。

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