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郵便局「デザイン入り消印」に描かれた高速道路 1万局の風景印を集めたマニア目線の楽しみ方

東洋経済オンライン / 2024年8月20日 17時0分

白河ICも、風景印には直接描かれていない新幹線の新白河駅も、ともに白河市ではなく隣接する西白河郡西郷村にあるので、西郷郵便局の図案となっている。

その他、長野道・麻績(おみ)ICを描いた麻績郵便局(長野県麻績村)、中央道の恵那山トンネルの出入口を描く阿智郵便局(長野県阿智村)、京葉道路・原木ICを描いた市川原木、市川二俣の両郵便局(ともに市川市)など、風景印に高速道路の姿を探すのはそれほど難しくない。高速道路やインターチェンジが、地域のシンボルになっている証である。

少し脱線するが、愛知県豊田市の豊田郵便局の風景印は、円形ではなく上に少し図案がはみ出している「変形印」だ。飛び出しているのは、クラシカルな乗用車である。

豊田市は、いうまでもなくトヨタ自動車の本拠地であり、日本の自動車産業の歩みを体現した都市でもある。そのため、豊田市内にはほかにも自動車を描いた風景印を持つ郵便局が複数ある。

筆者の「風景印制覇の旅」は続く

なお風景印は、はがき料金以上の切手を貼った台紙や、はがきの料額印面(表の切手にあたる部分)に押印してもらい、記念に持ち帰ることができるし、切手を貼った郵便物などに消印として押してもらい、そのまま有効な郵便物として相手に届けることもできる。

つまり、郵便物として投函しなくても、実質的に“有料”で押印してもらえるともいえる。現在のはがき料金は63円だが、今年10月からは85円へと大幅な値上げが予定されているので、集めようと思う人は注意が必要だ。

まだ、完全制覇を終えていない(なぜなら毎年新たに風景印が設置されたり、図案が変わったりする郵便局が一定数あるので)筆者としても、財布に厳しい値上げとなるだろう。それでも、全局コンプリートするまで、高速道路を走りながらの風景印制覇の旅は続けたい。

ちなみに、金沢市の金沢駅内郵便局のように、駅の構内に郵便局が入っていたり、千葉県の江見駅郵便局(鴨川市)や安房勝山駅郵便局(鋸南町)など駅との合築になっている郵便局も登場しつつあるが、今のところ、サービスエリア・パーキングエリアに郵便局が設置されたケースはない。

サービスエリアの多種多様な店舗やサービスの拡充の流れが続けば、もしかしたら「○○サービスエリア内郵便局」が出現するかもしれない。風景印マニア、高速道路マニアとして、ひそかに楽しみにしている。

【写真】記事中で取り上げた風景印のデザインを大きく見る

佐滝 剛弘:城西国際大学教授

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