1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

ChatGPTだけじゃない!生成AIを今学ぶべき理由 進化し続けるChatGPT、Gemini、Claudeの現在地

東洋経済オンライン / 2024年8月21日 11時0分

Geminiの特に優れているポイントは、「大量データへの対応」と「高い日本語性能」です。

◆大量データへの対応◆

OpenAIのChatGPT-4oに匹敵する最新モデルである「Gemini 1.5 Pro」では、主要モデルで最大の200万トークンという大規模なコンテキストウィンドウに対応しています。これは、ChatGPT-4oの12万8000トークンと比較しても大きな差となります。

コンテキストウィンドウとは、生成AIのモデルが1度に処理できる単語や画像、動画の量のことです。生成AIはユーザーによって入力されたテキストや画像、動画を解析する際に、トークンという最小単位のブロックに分割して処理を行います。トークンへの分割は、日本語と英語でも多少異なり、生成AIを利用する際に英語の方が適していると言われる理由の1つが、このトークンの効率性によるものです。

Geminiはこの「大量データへの対応」という特徴を活かすことで、最大で200万トークン、動画や本に換算すると「2時間分の動画」や「22時間分の音声データ」、「約2000ページの書類や本」などを丸ごとインプットデータに追加しての、生成AI処理が可能となっています。

◆高い日本語性能◆

さらに、GeminiはLMSYS Chatbot Arena Leaderboardという、AIチャットボットの性能を比較し、「どのAIが一番賢くて、正確で、役に立つ応答をするかを評価する」ランキングにおいて、160万人以上の投票の結果、執筆時点で1位となっています。さらに、日本語のプロンプトを使った日本語性能のランキングでも1位となっており、日々更新されるAIチャットの中で、Google Geminiはトップの成績を残しています。

Artifactsでより便利になったAnthropic Claude

「Anthropic Claude」も、OpenAIの「ChatGPT」の強力なライバルとして注目されている生成AIサービスです。開発元のAnthropic社は、OpenAIでChatGPTの基盤技術であるGPTモデルの開発に携わっていたメンバーによって設立されました。AmazonやGoogleといった名だたる企業から出資を受けており、Claudeも生成AIを活用する専門家の中では大きな注目を集めています。

2024年6月に発表されたClaudeの最新バージョン「Claude3.5 Sonnet」は、ChatGPT-4oの発表以前に、No.1性能とされていた前バージョンの「Claude3 Opus」と比較して、大幅な性能向上を実現しただけでなく、処理スピードが2~3倍に改善されるなど、大きな改善が見られました。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください