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子どもを「外で遊ばせるだけ」で近視は防げる  忙しい親でもできる「子どもの目の守り方」

東洋経済オンライン / 2024年8月23日 15時0分

高濱:すごいですよ! 最初は引っ込み思案だった子たちも、無人島で一晩過ごすと奥底に眠らせていたエネルギーをむくむくと湧き上がらせます。「おい、今度はあっちに探検しに行くぞ!」などと他の子たちを引っ張っていったりして……。

親御さんは「この子は生まれつき引っ込み思案だから」「親に似て内向的な子だから」と思い込んでいたりするのですが、環境によって変わります。これは、心も目も同じかもしれませんね。

窪田:おっしゃるとおりですね。実際に両親が近視でも1日2時間屋外活動を続けたところ、子どもの近視を抑制できたというデータがあります。「遺伝だから近視になるのは仕方ない」とあきらめず、ぜひお子さんの将来の目の健康のことまで思いをはせた上で、日々の環境を見直していただけると嬉しいです。

子どもたちが自由に真剣に遊ぶ機会を

高濱:今の時代、外遊びというと、熱中症、ケガ、事故などを怖がる親御さんが多いかもしれません。しかし、どこが危険か、何が危険かを最初にきちんと把握させてから自由に遊ばせると、子どもたちは実に真剣になって遊びます。

窪田:そうですね。日本の公園は大人が先回りして、危険がありそうなあらゆることを禁止してしまっているので、そうやって子どもたちが自由に真剣に遊ぶ機会が失われていますね。

外遊びについて一点補足すると、平日に1日2時間確保するのが難しければ、週末に長時間まとめて遊んでもOKです。それでも十分近視の抑制につながります。

高濱:それは親も子も忙しい現代社会には嬉しい情報ですね。

ゲームやスマホが社会の隅々にまで普及したとはいえ、画面ばかり見て遊ぶことで子どもの心身にさまざまな弊害が起きている気がします。ゲームやスマホで時間をつぶすことが増え、外遊びが減ることで、目の健康にも負の影響を及ぼすとは窪田先生とお話しして初めて知りました。

生身の人間の背中や予測不能な自然の営みから子どもたちが直接学ぶ機会がどうしても減ってきているので、大人が意識的に環境を整える必要がありますね。

窪田:そうですね。目の健康に関しても、先生が長年取り組まれている心身の発達に関しても、問題の根源は同じなのかもしれませんね。

(構成:石原聖子)

窪田 良:医師、医学博士、窪田製薬ホールディングスCEO

高濱 正伸:花まる学習会代表

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