1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

痩せたいなら「ジムには風呂目的で通う」が"正解" 「運動する習慣を付けよう」なんて考えなくてOK

東洋経済オンライン / 2024年8月23日 20時0分

極端な話、お風呂が大好きな人なら、最初のうちは、マシンなどを一切使わず、お風呂だけ入りに行くのでもOKです。

大きな減量効果は表れませんが、大好きなお風呂に入っている時間の至福感と、そのスポーツクラブ自体のイメージが結び付いてきます。そして、数回が過ぎると、そのスポーツクラブの施設、レセプションの雰囲気、ロッカールームの感じ、マシンが置いてあるスペース、そしてサウナの場所などと、その快の感情が強く結び付いていることに気が付きます。

これがまさに、潜在意識が安心している状態です。

好きなことだけやりに行くのだから、自然にそうなります。この間は、決して体重減などの成果を求めてはいけません。実際に「通っている」という事実の積み重ねが、あまり思考や判断を介せず、スポーツクラブに向かうという習慣を定着させていくのです。

この快の感情と通う感覚の定着が進むことで、初期の目的は達成です。あとは少しずつ自分に合った運動量に増やしていけば、習慣化はほぼ完成。

気づいた頃には、絞り込まれた肉体が、そのスポーツクラブの鏡に映っているという現実が訪れます。

成長曲線というものをご存じの方も多いと思います。

仕事でも習い事でも、それに費やした時間と、実際に表れてくる成果とは、ある関連性があるという話です。以下に示したものが、成長曲線。ここからは、習慣化をこの成長曲線を例にしてお話しします(※外部配信先では図を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)。

ティッピングポイントを超える

例えば、新しいビジネスを始めるとします。

最初は、知識も経験も少ないので、要領もわからず、半ば手探りです。当然成果はなかなか出ません。それでも続けていると、徐々に成果は出るものの、満足のいくレベルまでには程遠い現実が続きます。

初期においては、費やす時間や労力と現れる成果が正比例しにくいのです。多くの人は、このあたりでやめてしまいます。

そんななか、何パーセントの割合で続ける人が出てきます。続けていくと、まわりに高い成果を出す人が何人も出現してきます。そして、自分が出している成果とのギャップに焦りを感じます。

こんなことが続くと、また何パーセントかが脱落します。それでも続けている人は、かなりの経験と知識を積んできているので、習慣化のコツを掴み、うまく自分でコントロールできています。

やがて、あるポイントが訪れます。それが、先の図にもある「ティッピングポイント」です。そのポイントを超えると、急激に成果が出始めます。正比例以上のベクトルをもって、費やす時間に対しての成果が急上昇するのです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください