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55年連続「ミシュラン三つ星獲得」店が明かす秘密 巨匠ワイズマン監督が撮った4時間の長編大作

東洋経済オンライン / 2024年8月23日 11時0分

その料理がどういうものになるのか、自分がどこへ向かって何をしようとしているのか、どうすれば考えがまとまって形になるのかもわからないまま、しゃべったり、味わったりしているんです。

撮影されていることを忘れることも

――映画の中でいうと、牛の腎臓の料理を試食して、周りの人たちと話している場面ですね。

自分でもわからない不確実なものを形にしていくときの産みの苦しみ、そして周りにいる人たちに思いや考えを伝える難しさ、もどかしさが、あのシーンにはにじみ出ていると思います。

あまりにも料理に集中していたから、実は撮影されていることを知らなかったんですよ。撮影すると言われていたとは思うんですけど、完全に忘れていました。

わけのわからない難しい人みたいに映っているから、自分としては見るに耐えないのですが、多くの人がいいシーンだと言ってくれました。あのシーンにはわれわれ料理人の仕事のすべてが詰まっていると思います。

チームでプレッシャーを分かち合う

――ミシュランの三つ星という高い評価を受け続けているとプレッシャーも大きいのでは?

私一人ではなく、周りにプレッシャーを分かち合う人たちがいるから大丈夫です。イメージとしては、スポーツのチームみたいな感じですね。

チーム一丸となって勝利に向かって日々練習して、トライをしていく。情熱を傾ける対象があり、楽しい時間があり、同時にプレッシャーもあるけれど、それらは混じり合っていて、私たちは分けては認識していません。パッションとプレッシャーが混じり合っている中に生きている。それが私たちの生き方なんです。

仲宇佐 ゆり:フリーライター

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