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医師が警告「生活習慣病」招く3つの身近な食品 依存性のある「超加工食品」が血管をむしばむ

東洋経済オンライン / 2024年8月24日 18時0分

では、さっそく具体的な食べ物を挙げていきましょう。

食べないほうが良いもの、1つめは菓子パンです。理由は糖分です。

口の中に入った食べ物は咀嚼され、幅2〜3㎝のとても細い器官である食道を通り、胃の中に入ります。胃は食べ物が入ってくると、うにょうにょと収縮します。これは医学用語で蠕動運動と言い、食べ物と胃酸を攪拌し消化を促すのです。

胃の中で消化された食べ物は小腸に行きます。ここで本格的な吸収が始まります。「そもそも吸収ってなんだ?」という話ですが、簡単に言えば、ものすごく小さくなった食べ物が血管の中に溶けていくことを指します。

ものすごく小さくなった食べ物は、糖質や脂質、あるいはタンパク質やビタミンなどと、皆さん聞き覚えのある名前で呼ばれる物質になります。

おおむね、これらは体に必要な栄養素です。しかし、そこには適量というものがあります。言うまでもなく、そのボーダーラインを超えてしまっては体に良くありません。そして、一般的な菓子パンには、糖質が多く含まれています。

私も好きですからあまり言いたくはないのですが、菓子パンの7割前後は炭水化物で、炭水化物の主成分は糖質です。そこにおいしくするために砂糖やチョコレートを加えるのですから、必然的に糖質が多くなってしまうのです。血液中に糖質が多く溶け込んでいる状態、つまり血糖値が高い状態を高血糖と言います。

糖分は脳にとって「重要なエネルギー源」でもある

高血糖の状態になると、体はいつもの状態に戻そう、つまり、血糖値を下げようとします。具体的には、胃の後ろ側にある細長い臓器・すい臓からインスリンというホルモンが分泌されます。インスリンが「血糖値を下げるために、筋肉や内臓に糖質を取り込んでくれ!」と指示を出し、吸収が始まります。

これで血糖値が一定に保たれれば問題ないのですが、筋肉や内臓だけで処理しきれない場合は、脂肪細胞にも糖質が取り込まれることになります。簡単に言えば、太るということですね。さらに、高血糖の状態が続くと、多くのインスリンを出そうとすい臓が疲弊するなどして、インスリンを分泌する機能が低下してしまうのです。

こうなると慢性的に血糖値が高くなり、のどが渇いたり、尿が多くなったり、倦怠感を覚えやすくなります。そして、血糖値が高い状態が続くと動脈硬化が起き、血流が悪くなりやすくなります。

こういう話をすると「じゃあ、糖分は悪だ! 糖質制限ダイエットだ!」となりがちですが、事はそう簡単にすみません。

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