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トヨタ「ハイラックス」本格キャンパー登場の真相 オリジナルのシェルを採用したキャブコン仕様

東洋経済オンライン / 2024年8月24日 13時0分

ちなみに、ボディサイズは全長5640mm×全幅2100mm×全高2890mm。ベース車の前席と後席はそのまま残しているため、乗車定員は4名を確保している。

アストラーレGX4の内装

一方の室内は、前述のとおり、国内専用仕様だ。車体後部にあるエントランスからステップを上がり中に入ると、すぐ左側にキッチン。棚には電子レンジや45L冷蔵庫なども装備する。3.6KWhサブバッテリーを搭載するため、キャンプ場などでエンジンを停止したままでも家電製品を使うことが可能だ。通路を挟んで反対側の右側には、トイレやシャワーなどを装備できるマルチルームもある。

室内中央には、4人がけソファのあるダイネット(リビング)。テーブルは収納式で、ソファを展開すればベッドにすることも可能だ。室内前方の上方には、常設ベッドとなるバンクベッドも装備。ベッドは回転式のため、収納すれば荷物を置くことも可能だ。ほかにも、おしゃれな雰囲気を演出するグラスホルダー、高い断熱性を持つアクリル二重窓など、さまざまな快適装備も満載だ。

なお、就寝定員は3+2(子ども)名。ファミリー層などでも、十分にクルマ旅を楽しめる仕様となっている。

今後の開発

今回の展示車では、ほかにもオプションとして、ツイン6本スポークの社外製ホイールや、横浜ゴム製のジオランダーA/T4というブロックパターンタイヤ(サイズ265/65R17LT)などを装備。よりアウトドアテイストをアップする各パーツ類も装備されている。なお、価格(税込み)は、展示車の場合で1226万5000円だ。

バンテックの担当者によれば、今回の展示車は、これも先に述べたようにプロトタイプ。今後、さらに細部を煮詰めるが、とくに足まわりはさらなる強化を図るという。専用サスペンションなどを開発することで、キャビン架装による重量増に対応。加えて、オフロードなどでの走破性もアップさせる予定だ。

そうした開発目標の背景には、おそらく、このモデルが4WD性能の高いハイラックスをベースとすることや、野性的スタイルを持つことも大きく関連しているだろう。一般的なキャンピングカー愛好家だけでなく、オフロード走行を楽しみたいユーザーも興味を持つはずだからだ。そして、これらの味付けにより、同社では、このモデルを、野山のハードなオフロードも走行でき、多様なアウトドア・フィールドを楽しめる「クロスカントリー・キャンパー」という新ジャンルを育てたいようだ。

なお、アストラーレGX4の正式発表は、2025年2月頃を予定。幕張メッセで毎年開催されている「ジャパンキャンピングカーショー」で、完成版を披露するという。ともあれ、日本でも人気の高いハイラックスをベースとし、従来にない新感覚のキャンピングカーが、今後どのように進化するのか、今から非常に興味深い。

平塚 直樹:ライター&エディター

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