トヨタ「アルファード」競合不在の発売1年通信簿 今にガソリンエンジン車グレードが売れる意味
東洋経済オンライン / 2024年8月25日 8時0分
人気の車体色は、プラチナホワイトパールマイカが6割に達し、次いでブラックが3割、カタログの表紙を飾り訴求色といえるプレシャスレオブロンドという金色が1割の比率である。
走行性能をより主張するヴェルファイアは、人気車種や車体色がアルファードとやや異なる。HVのZプレミアが7割弱を占め、ヴェルファイアだけの選択肢となるガソリンターボエンジン車も3割弱は売れている。そして、HVのエグゼクティブラウンジが1割弱という比率だ。車体色は、ブラックが5割強でプラチナホワイトパールマイカが5割弱と、黒の人気が若干高めだ。精悍さを求める傾向だろうか。
アル/ヴェルの合算で上半期4位の販売実績
今年1~6月の販売台数を改めて見ると、アルファードは8位で、ヴェルファイアは22位である。両車を合わせた台数は、5万4574台となり、両車を合わせての順位を探ると4位になる。それより上のクルマは、トヨタの「カローラ」「ヤリス」「シエンタ」であり、このうちカローラとヤリスは、「カローラクロス」や「ヤリスクロス」というSUVと合わせた台数での順位になる。
アルファードとヴェルファイアは兄弟車で、若干の仕様違いはあっても同じ高級ミニバンだ。一方、カローラはセダンとワゴン、そしてハッチバックにSUVと車種の違いが合わさっての数字である。ヤリスは、ハッチバック車とSUVというように、車種の異なるクルマでの合計だ。
車名に共通性はあっても異なる車種を含めた内訳を考えると、上級ミニバンのアルファード/ヴェルファイアの強さが圧倒的であることが見えてくる。
この先、アルファードにはプラグインハイブリッド車(PHEV)が追加される予定だ。PHEVの需要は読み切れない面もあるが、動力の選択肢が増え、日常的にモーター走行のみで電気自動車(EV)のような走りをするPHEVは、より優れた移動の快適さを享受することができるだろう。
トヨタの高級車として「クラウン」という存在感は、格別である。とはいえ、すでに台数ではアルファードの後塵を拝する状況だ。車種を超えた上級サルーンという、3代目アルファードが目指した価値は、この4代目でいよいよ盤石なようだ。
御堀 直嗣:モータージャーナリスト
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
2024年「イチバン売れたクルマ」はまさかの“軽”? ダントツの「20万台超え」記録 「スライドドア軽」「SUV」も人気 セダンやワゴンは不調… 年間販売台数ランキング発表
くるまのニュース / 2025年1月9日 18時30分
-
トヨタ アルファード/ヴェルファイアPHEV(40系)新車情報・購入ガイド ミニバンと相性抜群のプラグインハイブリッドシステムを搭載!
CORISM / 2024年12月29日 20時6分
-
トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」、静粛性と快適性が向上したPHEV
マイナビニュース / 2024年12月25日 20時25分
-
トヨタ「クラウン ミニバン!?」がスゴイ! “超豪華”「王冠仕様」の「高級車」! デカすぎグリルがカッコイイ中国の「クラウン ヴェルファイア」とは
くるまのニュース / 2024年12月25日 7時25分
-
1000万円超え! トヨタが超高級「アルファード/ヴェルファイア」発売! 306馬力ハイパワー×6人乗りミニバン誕生!? PHEV追加で1月31日発売へ
くるまのニュース / 2024年12月20日 17時30分
ランキング
-
1高齢者は「体重」が重要…標準を下回ると死亡リスクが急上昇
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分
-
2芸能人なぜ呼び捨て?「日本語呼び方ルール」の謎 日鉄会長の「バイデン呼び」は実際に失礼なのか
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 9時20分
-
3「室内寒暖差がつらい…」その要因と対策が明らかに! - 三菱電機が紹介
マイナビニュース / 2025年1月14日 16時10分
-
4スニーカーのインソールを変えるだけで「靴の機能は劇的にアップ」する。“初心者が買うべき”一足とは
日刊SPA! / 2025年1月15日 15時51分
-
5急増する大手黒字企業リストラのシビアな背景…2024年「早期・希望退職」1万人超え、前年比3倍に
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください