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「大学3年生で起業」東大生が決断下した背景事情 学生起業を選んだ人たちに「共通する理由」

東洋経済オンライン / 2024年8月25日 10時30分

漫画『ドラゴン桜』の中でも、就職先が倒産した後に東大を目指し始めた人が登場します。まずは以下のシーンをご覧ください。

※外部配信先では漫画を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください

「倒産したときに、自分が働く会社のことを知ろうとしていなかったことに気づかなかった」という感覚は、よくわかります。

東大をはじめ、難関大学に入ると、大企業や給料のいい就職先に行くこともできます。でも、そういう企業に入ったにもかかわらず、会社の経営が傾き始めたとしたら、どうでしょうか。自分の知っている範囲で物事がうまくいかなくなり倒産するというよりは、自分の預かり知らぬところで勝手に物事が進んで倒産してしまう場合がほとんどです。

一方で、大学生の間に起業している人は、倒産するのも成功するのも、自分で責任を背負いたいという気持ちが強いように感じます。

今はVUCAの時代と呼ばれています。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)の4つのキーワードから頭文字を取った造語で、『物事の不確実性が高く、将来の予想が困難』という意味です。平たく言うと、『移り変わりが激しい』時代だということです。

「大企業に入ればいい人生」から変化

昔のように、「大企業に入れば、いい人生が送れる」という時代ではなくなってしまいました。

安泰だと思っていた大企業でもあっさり倒産することもあるし、そうかと思えば小さな企業が一気に世界に名だたる会社になることもあります。年功序列・終身雇用といった今まで当たり前だった社会のシステムもどんどん変わっています。副業するのも当たり前です。

そんな時代を生きていくのだから、誰かのせいで自分の人生が大きく左右されてしまうことも多いことでしょう。

もし頑張ってうまくいかなかったとしても、「自分の頑張りが足りなかったから、ダメだったんだ」と考えて、次に生かせるような人生を送りたい。ベンチャー企業は、そんな思いをかなえてくれるように感じます。自分たちで100%会社のことを決めていい状態というのは、とても楽しいものです。

大学生の間に起業してベンチャー企業を作ると、「優秀な学生にいくらでも手伝ってもらえる」という利点もあります。

恥ずかしながら、僕は偏差値35から2浪して東大に合格した人間です。そんな僕からすると、今会社を手伝ってくれている東大生たちは、僕よりも頭がいいです。卒業後に官僚になった人もいますし、コンサルでガンガン活躍している人もいます。

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