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「人生100年時代」は明るい未来か、絶望なのか リンダ氏が提案する「若者が準備すべきこと」

東洋経済オンライン / 2024年8月28日 15時0分

これは大きな希望です。たとえ最初に選んだ道がうまくいかなかったとしても、ほかにさまざまな選択肢があり別の道に進むことができることを知っておいてください。

2つ目のアドバイスは、自分の可能性を広げることについてです。

私自身の経験を振り返ると、15〜18歳の頃にたくさんのことを学びました。私は大学に進学する前からいろんなアルバイトをしました。レストラン、工場、新聞配達などで働きました。

どの仕事においても、人とのコミュニケーションを学び、それぞれの現場で必要な機械の使い方などを知りました。すべての仕事に学びがありました。みなさんもぜひ、さまざまな仕事を経験し、自分の可能性を広げてください。

私が伝えたいのは、「うまくやらなくてはいけない」と心配しすぎないことです。とにかくやってみること。自分にどんな可能性があるのかたくさん考えてみてください。

若い時は長い人生を見通すのは難しいでしょう。そこで提案したいのは、鳥のように空から人生を見渡すイメージをもつことです。現在から人生の終わりまで、90歳から100歳までを見渡してみましょう。すると時間はたっぷりあることがわかります。たくさんの時間があれば、想像以上にいろいろなことができます。

日本ではとくに「失敗してはいけない」「正しい仕事を選ばなければならない」と思いがちです。だから、私のアドバイスは、まずはとにかく働いてみること、もっと重要なのはそこで学ぶことです。そうすれば多くのチャンスが訪れるでしょう。とくに何について学べばいいかは、後編で説明します。

マルチステージ、ルートもたくさんある人生

冒頭で、私の父の人生について話しました。その世代の多くの人たちにとって、人生は「ひたすら学ぶ時期」「ひたすら働く時期」「リタイア後の時期」の3ステージでした。そして、みなさんの人生はそうならないともお話ししました。それはどういうことか説明しましょう。

みなさんの人生には3つよりも多くのステージがあります。マルチステージです。会社勤めをする人、自営業をする人、大学に入り直して学ぶ人、休みをとって世界を旅する人もいるでしょう。有給の仕事と無給の仕事をいったりきたりするかもしれません。

そしてどのステージにも複数の選択肢があります。1つのステージにはルート1もルート2もあるし、どれを選んでも新しいことを学べます。あなたの目の前にはチャンスがあふれています。

両親や祖父母の世代は、1つの会社を勤め上げた人がほとんどではないでしょうか。けれども、今後は1つの会社ではなく、いろんな仕事をする人のほうが多くなります。独立して働くフリーランサーがもっと増えると考えられています。アメリカではいま、若者の50%が自営業者になりたいと言っています。

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