「完璧な年下妻」と結ばれた彼が別れを選んだ理由 2つの離婚例で見る「夫婦にとって大切なもの」
東洋経済オンライン / 2024年8月29日 13時0分
結婚当初は、家事も分担していたのだが……。
「どうも僕のやり方は気に食わないみたいで。掃除や洗濯の仕方、洗濯物の畳み方にいちいち注意が入る。彼女のやり方があって、それを完璧にやらないと気がすまない人だとわかった。
やって怒られたり、彼女がやり直していたりするのを見るのもばかばかしくなって、僕はだんだんと家事をやらなくなりました」
夫婦関係は、どんどんぎくしゃくしていった。結婚生活はトータルで4年だったのだけれど、最後の1年は、離婚についての話し合いの時間になっていたという。
そして、協議書を交わして、離婚となった。
家族がいるのに1人の食卓
のぶお(48歳、仮名)の最初の結婚生活は15年で終幕した。入会面談に来たときに、彼はその結婚生活をこう振り返った。
「結婚当初、職場から1時間半かかる郊外に家を買ったんです。だから通勤に時間がかかって、家に帰るとだいたい21時を回っていた。
子どもがいなかったときは、そこから2人で夕食を食べていたのだけれど、子どもができてからは、仕事から帰ると僕は冷蔵庫に入っているものをレンチンして、1人で夕食をとるという、さみしい食卓になりました」
2つ下の妻、さとえ(仮名)はきれい好きで、掃除や洗濯などの家事は得意だったが、料理は苦手だった。
「結婚した当初から、スーパーの惣菜が食卓に並ぶことが多かった。元妻が料理をするといえば、肉や魚を焼く、生野菜を切る程度。ただ僕は食にこだわりがあるほうではないので、2人で食卓を囲めていたときは、何を食べても幸せを感じていました」
2年後に女の子を授かった。子どもが生まれて子育てに追われるようになったさとえは、さらに料理に手抜きをするようになり、ほとんどが出来合いの惣菜か冷凍食品になった。
「子どもが小さかった頃、私が会社から帰るのは、元妻が子どもを寝かしつけている時間。そのまま寝てしまう日もあったけれど、それは子育てで疲れていると思っていたし、頑張っている元妻に感謝もしていました」
のぶおは、元妻や子どもを起こさないように、冷蔵庫や冷凍庫から惣菜を静かに出して、レンチンし、自分の夕食の準備をした。
「子どもが小さなうちは仕方ないと思っていたのですが、成長してからも、元妻が子どもと先に食事をしてしまう習慣は変わらなかった。会社から帰ると、僕は残り物をレンチンする。それが当たり前のこととなっていました」
さらにさとえは、子どもの教育には人一倍熱心なのだが、のぶおには、どんどん無関心になっていった。
この記事に関連するニュース
-
「別れた妻の悪口」「子どもを欲しがる」婚活がうまくいかない男女、苦戦者たちの要因
週刊女性PRIME / 2025年1月14日 11時30分
-
妻の「え、私、仕事辞めたし」で泥沼離婚→半年後に「スピード再婚」した40代男性の言い分
オールアバウト / 2024年12月31日 22時5分
-
普通とは違う「性癖」に悩み続けた33歳が、100人超の女性と出会い「SM婚」するまでの10年
オールアバウト / 2024年12月21日 22時5分
-
「普通でいい」30代彼女が望むお相手の"非現実味" 婚活が苦戦する理由が自分にある事を知らない
東洋経済オンライン / 2024年12月19日 9時0分
-
不倫した妻、された妻に聞く「略奪愛のその後」 人を不幸にしてまで手に入れた幸せは今……
オールアバウト / 2024年12月18日 22時5分
ランキング
-
1高齢者は「体重」が重要…標準を下回ると死亡リスクが急上昇
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分
-
2芸能人なぜ呼び捨て?「日本語呼び方ルール」の謎 日鉄会長の「バイデン呼び」は実際に失礼なのか
東洋経済オンライン / 2025年1月15日 9時20分
-
3「室内寒暖差がつらい…」その要因と対策が明らかに! - 三菱電機が紹介
マイナビニュース / 2025年1月14日 16時10分
-
4スニーカーのインソールを変えるだけで「靴の機能は劇的にアップ」する。“初心者が買うべき”一足とは
日刊SPA! / 2025年1月15日 15時51分
-
5急増する大手黒字企業リストラのシビアな背景…2024年「早期・希望退職」1万人超え、前年比3倍に
日刊ゲンダイDIGITAL / 2025年1月15日 9時26分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください