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サムスンが繰り出した「指輪型デバイス」の正体 アップルとはひと味違うウェアラブル戦略の狙い

東洋経済オンライン / 2024年8月29日 8時40分

(編集部撮影)

最近、スマートフォンと接続できる指輪型デバイスが続々と登場している。おサイフ代わりの支払い用途に使える製品もあるが、種類が多いのが日々の運動量や心拍数を測定でき、睡眠状態も記録できるヘルスケア機能を搭載したものだ。

【写真で見る】日本ではまだ発売が決まっていないサムスンのGalaxy Ring。透明な充電ケースもスタイリッシュ

スマートリングとも呼ばれるこの指輪型デバイスはこれからメジャーな製品になっていくのだろうか?実は真打ちとも呼べそうな製品が今年(2024年)7月に海外で発売になっている。

【写真】指輪型デバイスであるサムスンのGalaxy Ringは、内側のセンサーで生体データを取得。透明な充電ケースもスタイリッシュだ

スマートウォッチの違いとは?

Apple Watchに代表されるスマートウォッチは、今や多くの人が手首に装着して日々の運動量の計測に使っているだろう。

スマートウォッチはそれだけの用途ではなく、スマートフォンからの通知を受けたり、また支払いにも利用できるおサイフ代わりのデバイスとして人気だ。腕時計と変わらぬ大きさながら1日の運動量からカロリー消費量を計測してくれたり、睡眠中の体の動きを検知して、快適な睡眠が取れたかどうかを記録してくれる。スマートウォッチは健康管理のためになくてはならないデバイスだろう。

しかしスマートウォッチには弱点がある。夜に帰宅してシャワーを浴びたあと、スマートウォッチを着け忘れて眠ってしまうと睡眠データを取得できない。夏の暑い日に1日外を歩き回っていれば、手首に汗をかいてスマートウォッチを外すこともあるだろう。ポケットに入れておいても歩数はカウントされるが、心拍数など直接手首から取得するデータは取れなくなってしまう。

筆者はスマートウォッチを10年以上使っているが、上記の理由などで腕から外すことが多く、たまたま昼寝してしまった時に装着しておらず、睡眠時間の計測ができていないことが多々あった。せっかくスマートウォッチを装着しているに睡眠管理は使い物にならず、時計と通知でしか活用していなかった。

だが、スマートリングの登場で筆者の健康管理に対する意識は180度変わった。スマートリングを人生初、指に装着して、たった一晩でだ。本稿執筆時では2週間が過ぎたが、指から外したのは最初に装着してから8日目、充電のためのたった2時間だけだ。24時間、常に指にはめているため、着け忘れによる睡眠データの取得漏れもなく、夏の屋外での移動中に外したことはないし、おかげで心拍数や血中酸素濃度をきちんと記録できている。

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