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サムスンが繰り出した「指輪型デバイス」の正体 アップルとはひと味違うウェアラブル戦略の狙い

東洋経済オンライン / 2024年8月29日 8時40分

24時間装着可能なGalaxy Ring

筆者が購入したスマートリング「Galaxy Ring」はスマートフォンメーカーのサムスン電子が発売した製品だ。重量は3グラム弱。指輪の幅は7ミリと、ちょっと太めのファッションリングのような大きさだ。カラーバリエーションはマットな仕上げのブラック、シルバー、さらに煌びやかな外観のゴールドの3色がある。指の太さのサイズに合わせて5号から13号まで9サイズあるため、ほとんどの人の指に合うだろう。

では、Galaxy Ringで何ができるのか? 搭載するセンサーの役割はスマートウォッチと同じで、運動量や生体データを取得できる。もちろん「歩数」もカウントするし、ランニング時の計測も可能だ。一方、スマートウォッチが対応する数々のスポーツアクティビティー、たとえばゴルフやスイミングなどの運動データ取得には対応しない。運動に関しては日常的な生活レベルでの「歩く、走る」という動きを記録できる。

Galaxy Ringの内側の指に当たる部分にセンサーがあり、ここから心拍数、血中酸素濃度、皮膚温度の計測を常に行っている。さらに身体の動きから睡眠状態も記録できる。

そして、Galaxy Ringから取得した運動や生体データはスマートフォンの専用アプリに記録され、アプリ側で消費カロリーの算出や、データに基づいた睡眠スコアの算出などが行われる。アプリでは睡眠状態を動物で表現したり、運動量と合わせた身体の状態をエナジースコアという数値で表示してくれる。このあたりはスマートウォッチでも似たような機能を持つ製品が多いが、Galaxy Ringなら睡眠記録の取りこぼしもなく、より正確に健康状態を把握できる。

Galaxy Ringで変わった健康意識

機能の大半はスマートウォッチでもカバーできる。つまり、スマートウォッチがあればスマートリングは不要と考える人もいるだろう。だが、筆者が実際にGalaxy Ringを2週間使って感じたのは「装着することを意識せず生体データを取れること」の重要性だ。

前述したようにGalaxy Ringの充電頻度は1週間に1回程度、充電時間は約2時間。指から外さなければならない機会は非常に少ない。シャワー中もそのままだ。湯船に浸かる際は、さすがにGalaxy Ringをはめた手はお湯に入れないようにしているが、洗顔なども外さず行っている。それゆえ、就寝時に装着し忘れることがないのだ。

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