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「京都国際高校優勝」韓国人が日本人に感動した事 日本のネットへの過激な書き込みに冷静な声も

東洋経済オンライン / 2024年8月29日 13時0分

大会についても、どれほど日本人に愛されている高校野球大会か、そして、日本全国の3000近い高校がしのぎを削り、勝ち進んだわずか49校だけが甲子園のマウンドに立てるといった解説記事を別途に掲載したところもあった。

中道系紙記者の話。

「韓国人の心を動かしたのは、在日韓国人が作った韓国系の高校の野球部が日本中で愛されている甲子園という大舞台で優勝を成し遂げたこと。そして、やはり、ハングルの校歌がそのまま、甲子園で歌われて全国中継されたという点です。

日本と論争になっている『東海(日本海)』がそのまま歌われたことに胸を打たれる人が多かった。しかも、京都国際高校は全校生も160人ととても小さな学校で設備が整っているようなわけでもない、物語がある。そこに韓国人は引かれている」

韓国では8月15日の「光復節」にプロ野球チームの「斗山ベアーズ」にローテーションにより先発で出場するはずだった白川恵翔投手(徳島インディゴソックス出身)の登板が世論を鑑みて見送られたが、「とても恥ずかしい出来事だった」とする声もあがった。スポーツに「民族意識」を持ち込んだという批判だった。前出の記者は言う。

「冷静に考えれば、勝ったチームが校歌を斉唱するのは甲子園の伝統であり、それが行われたにすぎません。京都国際高校で出場した選手も日本人でしたし、白川選手の登板見送りも同じですが、韓国高校のチームが勝ったとスポーツに民族意識を前面に出すのはやめたいです。

素晴らしかったのは、京都国際高校で校歌を歌おうと主張したのが全校生徒の80%ほどを占める日本人生徒だったこと、そして、対戦した関東第一の応援団からも手拍子があったことは本当に感動しました。こんなに粋な光景があるでしょうか」

ネットにはさまざまな反応

一方でこのハングル校歌をめぐり日本のネットに嫌韓の書き込みが多数あったことも、「韓国語の校歌気分が悪い 京都国際高校優勝の陰で飛び交う嫌韓の書き込み」(中央日報、8月24日)、「校歌に東海? 韓国大会に行け 京都国際高へ向けた嫌韓世論」(ハンギョレ、同)と報じられた。

これに対して、ネットの反応もさまざま。「実に心が狭い。小さな学校が優勝したら祝ってやらないと。数十年前から歌っている校歌を歌うなということか」。「日本は自由民主主義の国ではないのか? 観たくなければテレビのチャンネルをかえればいい」という批判の声が多数あった。

しかし、「そういう奴らもいるだろう。わたしたちは違うか? そんな記事にするような大事かね」「嫌韓もあるけれど、そんな学校も抱擁する日本が韓国よりいい」という声や、「韓国で日本系国際高校が日本語の校歌を歌ったら同じような反応になる」という反応も。

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