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近鉄「けいはんな線の終点」学研奈良登美ヶ丘の先 直通先の大阪メトロ中央線は万博会場へ延伸

東洋経済オンライン / 2024年8月29日 7時30分

東側から見た近鉄けいはんな線の学研奈良登美ヶ丘駅。左は直通運転をする大阪メトロ中央線の車両だ(記者撮影)

京阪神エリアの地下鉄や大手私鉄の路線には比較的長い駅名が多い。大阪メトロの御堂筋線に西中島南方、堺筋線・谷町線に天神橋筋六丁目、谷町線に四天王寺前夕陽ケ丘、阪急電鉄の宝塚線には雲雀丘花屋敷……と挙げ始めればキリがない。

【写真40枚を見る】イオンモールができる前、周りに何もなかったころの学研奈良登美ヶ丘駅。現在のけいはんな線と駅周辺。ここから先の延伸構想は?

近畿日本鉄道のけいはんな線の終点、「学研奈良登美ヶ丘」もその1つだろう。終点なので当然、行き先表示や発車標で長さが目立っている。けいはんな線は大阪メトロ中央線と相互直通運転をしていて、反対側の行き先も「コスモスクエア」と、始発・終着の双方の駅を合わせるとなかなかの文字数になる。

大阪メトロ中央線に直通

けいはんな線は長田(東大阪市)―学研奈良登美ヶ丘間(奈良市)を結ぶ近鉄で最も新しい路線。まず1986年10月1日に長田―生駒間が東大阪線として開業し、当時の大阪市営地下鉄中央線の大阪港まで直通運転を開始した。

【写真】イオンモールができる前、周りに何もなかった完成当時の学研奈良登美ヶ丘駅。現在のけいはんな線と駅周辺の様子(40枚)

その後、中央線は1997年、大阪港―コスモスクエア間が当初OTSテクノポート線として開業した。大阪の中心部を東西に横断する中央線は、本町などのビジネス街へ直接アクセスできるほか、御堂筋線をはじめとする大阪メトロのすべての路線と接続している。さらに九条で阪神なんば線、弁天町と森ノ宮でJR大阪環状線、高井田でJRおおさか東線と、他社線と乗り換えもできる。

中央線とけいはんな線の接続駅である長田駅は地下にあるが、東大阪市役所最寄りの荒本駅付近を過ぎると地上に出て、新石切駅付近ではかなりの高さの高架を走る。地面がせりあがってきたように見えるとトンネルに入る。大阪・奈良の府県境を越える生駒トンネルを抜けたら、近鉄創業路線でもある奈良線と合流して生駒駅に到着する。

生駒駅はけいはんな線と奈良線、それに同駅と王寺を結ぶ生駒線が乗り入れる。駅の外には、宝山寺や生駒山上遊園地への交通手段である生駒ケーブルの鳥居前駅もあって山中の一大ターミナルの感がある。駅構内でけいはんな線と奈良線・生駒線の乗り換えには連絡改札を通る。

生駒から東、学研奈良登美ヶ丘までの区間は2006年3月27日に延伸開業した。同区間は「上下分離方式」で運営されている。奈良県と生駒市、奈良市が半分、残りを近鉄や日本政策投資銀行などが出資する奈良生駒高速鉄道が施設を所有する第3種鉄道事業者、近鉄がこの施設を借りて運営する第2種鉄道事業者となっている。途中に白庭台と学研北生駒の2駅がある。

集電方式がほかと違う

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