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「新鮮味ない」立憲代表選、自民"お祭り騒ぎ"に埋没 政権交代にらみ「昔の名前」ばかりが前面に

東洋経済オンライン / 2024年8月29日 8時0分

そうした中、毎日新聞が24、25日に実施した全国世論調査「誰が代表に選ばれてほしいか」では、1位が野田氏(27%)で、2位枝野氏(14%)、3位泉氏(7%)と大差をつけた。ただ、これを巡って永田町関係者は「野田氏の最大のネックは維新との関係」と指摘する。

野田氏は今年3月にテレビ番組で維新との候補者調整の必要性を訴え、「地域性を鑑みて、関東を立憲、関西を維新というように調整することで、自民党と対峙すべきだ」と主張した。これについて「野田氏は千葉なのでいいが、関西の議員や関係者にしてみれば、すみ分けどころか切り捨てだから受け入れられないので、代表選でも争点になる」と指摘した。野田氏は8月23日、維新の勉強会に講師として出席したこともあり、「維新と組んで党内保守中道勢力を結集して、左派を追い出す考えではないか」(党幹部)との疑心暗鬼も広がる。

その野田氏は、つい半月前には「『昔の名前で出ています』じゃあいけない」と昭和歌謡の一節を持ち出して出馬を否定。そのうえで代表選を政権交代に向けたステップと位置づけ「自民党の総裁候補と同じぐらい人数が出て、年齢とか性別とかいろんなバランスを戦略的にやった方がいい」と多様な人材による代表選が望ましいとの考えを示していた。このため、今回自ら出馬すれば、「言ってることとやってることは真逆」との批判も避けられない。 

自民総裁選で候補者として女性や若手の名前が挙がることに、立憲中堅は「自民は総裁選になると新しい人材が出てくるが、立憲は人材を育てる仕組みを持っていない」と指摘したうえで、「泉氏が代表になって以降、本当に政権交代できるとは思わずに3年間を過ごしてしまった」と天を仰ぐ。確かにこのままでは「政権交代どころか永遠の野党になるしかない」(政治ジャーナリスト)というのが実態だ。

泉 宏:政治ジャーナリスト

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