1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

株価の調整局面こそ「千載一遇の大チャンス」 バフェット氏も実践する「超割安」投資法

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 11時0分

株式投資を行ううえで避けることのできない株価調整局面では、どのように対応すればよいのでしょうか(写真:Elnur/PIXTA)

世界的に大きな調整局面を迎えている株式市場だが、シンガポールなどで実績を上げ世界的ファンドマネジャーとして知られる河北博光氏は、個人投資家にとって株価の調整局面こそ「千載一遇の好機」だという。

近著『世界標準の資産の増やし方』を刊行した同氏が、バフェット氏らも実践している「株価調整局面でどう行動すべきか」について解説する。

8月初めに、株式市場が大きく調整しました。長期トレンドに変化がなければ、こういった時こそ株を積み増したいところですが、短期間に調整をすると買い時だと思っても泣く泣く損切らざるをえなくなる方もいると思います。

インフレ率別に見た100万円の20年後の価値

また、上昇相場で乗り遅れたという意識が強いと、調整の初期段階で買いを入れてしまい、結果として決定的な底値で既に追加買い入れを行う余裕がなくなっているという場合もあるのではないでしょうか。

株価調整局面でどう行動するか

私自身、ついついポジションを取りすぎてしまい、後から反省する時もあります。インフレ下では長期で資産形成をするうえで、株式投資を行うことは重要ですが、株式投資を行ううえで避けることのできない株価調整局面では、どのように対応すればよいのでしょうか。

株式相場が調整すると言っても、突発的なものもあれば、ある程度リスクが高まっていることが認識できるものもあります。突発的なものというのは、仮にそれを予測できた人がいたとしても、自分自身がそれを予測できていなかったとすれば、それはやはり突発的な理由と考えます。

もちろん、そのようなことがないように日々研鑽を積んで洞察力を上げていくわけですが、それでも予測できないことや見落としというのは誰にでもあります。これは投資を行ううえでの必要経費と言えます。ただ、これはしっかりとルールを決めて対応することで、損失を許容範囲内に抑えて、次のチャンスをうかがうことができます。これは慣れと経験がものをいう世界です。

一方、マーケットをしっかりと観察し、イベントのスケジュールを把握していることである程度予測可能なものもあります。例えば、今年大統領選挙があることは確定していますし、日銀の政策決定会合がいつ行われるかなども決まっているわけです。そのようなスケジュールがはっきりとしている事象に関してはシナリオを用意しておくことである程度準備が可能です。

機関投資家の場合は通常詳細なシナリオと対応方針を立てています。ただ、限られた時間内で投資を行っている個人投資家の皆さんが、そのようなことを行うのは現実的ではないので、スケジュールを理解して、その時の調整をある程度頭の中でシミュレーションしておくだけで十分だと私は考えます。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください