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「強い意志」が長続きしないのには"理由"があった 科学的に証明された「我慢は禁物」から言える事

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 18時0分

我慢という意志を働かせる必要があったグループは、意志の力に消耗が認められたのです。意志の力は別の意志によって消耗していくため、習慣化を行う初期段階では、なるべく意志の力を多く使うような状態にしないことが肝心です。

まずは1つのことに集中する

さらに大事なことは、「まずは1つのことに集中する」こと。つまり、一度にあれもこれも習慣化しようとしないことです。

あれもこれも複数同時に習慣化しようとすると、それだけ意志の力の消耗も激しくなります。ビジネスパーソンであれば、仕事ですでにかなりの意志の力を使っているので、複数の習慣を作っていけるほど、その日の余力は残っていないものです。

習慣化しようとする項目の絞り込みを行い、それでも複数ある場合は、その優先順位を決めます。そして、最初に取り組む習慣を決め、それに取り掛かります。1つ目の習慣を3週間から3カ月続けたあたりで、どれだけ定着したかを確認します。

それが自分の日常でほぼオートマチックに行われるようになったと思ったら、もうそれは習慣化されたとみていいでしょう。

この時点では、その行動を続けることに、意志の力をほとんど使わない状態なので、意志の力の消耗もほとんどありません。この状態になったら、次の習慣を始めることができます。

そして、2つ目もオートマチックになったら、ちょっと休憩を挟みながら、3つ目に取り掛かるといった具合で進めていくのがおすすめです。

習慣化を1つずつ確実に成功していくことは、小さな成功体験を積み重ねるという意味でもとても重要です。1つひとつの習慣を作り上げていくと同時に、小さな成功体験によって、自己効力感や自己肯定感を上げていくという優れた戦略でもあります。

三日坊主の人にある特徴

苦痛の感情を作らない。

習慣化を達成するためには、頑張り過ぎないことが鉄則です。世の中には、つい頑張り過ぎてしまう人がたくさんいます。「何事も達成するためには頑張らなくてはいけない」という考え方がとてもしっくりくる人です。

ただ、ついそう考えてしまうのも、実は、あなたの潜在意識の中にある「価値観」という名のプログラムのせいなのです。

しかし、習慣化には、ちょっと力を抜いて、リラックスして臨むくらいがちょうどいいのです。三日坊主の人は、最初の3日間無理して頑張り過ぎて、続けることが苦痛になってやめてしまうケースがほとんどですから。

「頑張り過ぎない方がいい」というのには、理由があります。いい気分で頑張れるうちはいいのですが、なにせ習慣化というのは毎日続く活動。いつもモチベーションの高い日ばかりではありません。

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