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55歳"元看護師"アイドル「中高年の人生は自由だ」 中原さくらさん「年齢なんて気にしなくていい」

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 12時1分

看護師はやりがいはあったが自身で区切りをつけた(写真:尾形文繁)

アラフィフにしてアイドルとなった中原さくら。

30年続けてきた看護師を辞めてまで挑んだ芸能への道。

その背景には、看護師時代に感じた女性としての地位の低さ、そして自分自身でも声をあげるために何かできるのではないかというそんな想いだった。

55歳でなお夢へのチャレンジを続ける中原さくらに話を聞いた。

*この記事の前編:

中原さくらは30年間看護師として医療の現場に勤めていた。

【写真で見る】「年齢なんて気にしなくていい!」「看護師辞めて"55歳アイドル"へ」話題の中原さくらさん、その素顔

仕事を続けながら趣味として宝塚歌劇団にハマり、自らもステージに立ちたいと願い40代後半で劇団ひまわりの俳優となる(前半記事参照)。

そしてエキストラながら俳優デビューすることとなる。

「看護師の仕事」から徐々にフェードアウト

エキストラとはいえ俳優として仕事をもらえた喜びに浸る中、世はコロナ禍に突入する。そして自らのことをいろいろと考えるようになっていった。

「いろんな考えがあると思います。コロナ禍で看護師としてたくさんお誘いを受けました。でも俳優としていつチャンスがもらえるかわからないですしね。それで徐々に看護師の仕事をフェードアウトしていったというのが正直なところです」

「強い決意」ではなく徐々にフェードアウト。人生としてある意味、そのような選択をする人のほうが多いのではないだろうか。中原もそんなリアルな生き方を選択した。

話は少し前後するが2020年に中原はアイドルオーディションを受ける。

それまでテレビ、映画などのオーディションを受けつつ、あるとき、SNSで「アラフォーアイドル輝けプロジェクト!」(以下、フォティプロ)の募集を見つける。

これはアーティストで数々のアイドルをプロデュースしているつんく氏が楽曲提供を行い、アラフォーアイドルたちが集うというプロジェクトだ。

「じつは募集を見る何年か前に40歳以上でアイドルをやっている人たちはいるのだろうかと思って調べてみたことがあるんです。やっぱりアイドルに憧れているところはあったので。それですぐにこれだと思って応募しました」

コロナ禍の真っ最中。オンラインなどでのオーディションは歌などのテストはなくまるで就職の面談のようだったという。

チャンスと思いとにかく自己アピール。

面談から1週間ほどした頃、メールで合格通知が届く。

「『あっ! 本当に(アイドル)やれるんだ!』って思いました」

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