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55歳"元看護師"アイドル「中高年の人生は自由だ」 中原さくらさん「年齢なんて気にしなくていい」

東洋経済オンライン / 2024年8月30日 12時1分

まさか50歳を超えた自分がアイドルをやるなんて。自身で驚くも束の間、すぐにMVをつくるための「クラウドファンディング」が始まる。

「年齢を気にしない」メンタルの持ち主

全国からメンバーが集うプロジェクトのためコロナ禍では思うようにいかず、プロジェクトはオンラインで。自身はソロアイドルとしてライブハウスを中心に活動をスタートさせる。

「私の活動を知ってくださったライブハウスなどからお声がかかりソロアイドルとして歌い始めました。季節感を大事にして80年代アイドルのカバー曲がメインですね」

ライブハウスでの対バン(1人20分程度の持ち時間で数組アーティストが出演するイベント)ではアイドルとしてはもちろん、出演者内でも年長者となる。

若いアイドルとの共演は気にならないのだろうか。

「ずうずうしいかもしれませんが自分では年齢のこと考えないんです。それが伝わるからかお客さんも共演者の方も皆さん受け入れてくれますね」

年齢のことは考えない。

だから「この歳でアイドルなのか」というようなアンチの意見もまったく気にならないという。

このメンタルこそが中原の強みなのだと感じる考え方である。

人生も折り返し地点。中原はいったい、今後の人生をどう描いているのだろうか。

「目の前のことに全力投球なんですが、一番はMCに憧れています。阿川佐和子さんのような方になりたいなと。憧れますね」

今は自身がMCを務めるインターネットテレビでゲストを招いてのトークを行うなど一歩一歩進んでいる。もちろん、ゲストもほとんどは自分より年齢は年下になるが芸歴は上の人ばかりとなる。

「人によっては若い人に頭を下げたくないとかあるかもしれませんが、私はフラットに年下であろうと(芸歴での)先輩は先輩だと思っています。年齢ではなく自分より何かをできる人を尊敬しています」

「自分よりも何かをできる人を尊敬する」

すがすがしいまでに今の自身の立ち位置を把握している。

看護師時代に感じていた「ふとした違和感」

中原が自身の立場を俯瞰できるのには看護師時代に感じたことが大きく影響していた。

「私が看護師を始めた頃は女性が圧倒的に多い仕事でしたし。でもそこで同じ仕事を男性がやると対価が違うんだろうなと思って。当時はドクターも男性が多く、意見できませんでした。仕事には不満がなかったけれど女性の地位が低いなと感じた頃があったんです」

確かに今でこそ看護師ではあるが少し前まで看護婦という女性の職業ワードで語られていた時代はあった。だからこそ女性の声を届けたかったという。

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