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「やばい」以外の"自分の言葉"で「推し」を語るコツ 自分の「好き」を言語化するために重要なことは

東洋経済オンライン / 2024年9月6日 15時0分

いや、もちろん本当に感動した経験って、自分のなかに留めておいてもいいんですよ。なにも無理に他人へ伝えなくても、自分の記憶として脳内に置いておくのも一手です。

しかし私は、「たとえ自分しか見ない日記やメモのなかだったとしても、自分の言葉で感動を言語化して、書き記しておくのはいいことなんじゃないか」派です。

なぜなら、自分の言葉で、自分の好きなものを語る──それによって、自分が自分に対して信頼できる「好き」をつくることができるから。

私は「自分の好きなものや人を語ることは、結果的に自分を語ることでもある」と考えています。そもそも、好きなものや素敵だなと思った人って、すごく大きな影響を自分に与えてくれますよね。

もちろん嫌な経験や辛い出来事も自分を形づくるものではありますが、やっぱり好きなことの影響は大きい。

だとすると、自分を構成するうえで大きなパーセンテージを占める好きなものについて言語化することは、自分を言語化することでもあります。

そして、なにかを好きでいる限り、その「好き」が揺らぐ日はぜったいにくる。私はそう思っているのです。

「好き」を言語化するうえで一番NGなこと

それでは、自分の「好き」を言語化するうえで、一番重要なことを伝えましょう。

ずばり、「他人の感想を見ないこと」です。

逆に言うと、「好き」を言語化するうえで一番NGなこと──それは、他人の感想を自分の言語化の前に見てしまうことなんです。

これ、今の時代だからこそ、すごく気をつけたほうがいい‼ と私は声を大にして言いたい。自分自身、とっても気をつけています。というか、気をつけていないと、他人の感想が自然と目に入ってしまう。そして、他人の言葉に影響されてしまう。

自分自身の「好き」を言語化しようと思ったのに、他人の言葉によって、自分の「好き」を見失ってしまう。そういうことって往々にしてあるんです。

たとえば映画の感想を見かける。自分とは違う評価が書いてある。はっきりとした強い言葉を使っているので、なんとなくその人の言っていることのほうが、説得力があって正しい気がしてしまう。

すると、なぜか自分の感想が、もともとその人と同じものだったような気持ちになってくる。

自分がまだもやもやとした「好き」しか抱えていないとき、ほかの人がはっきりとした強い言葉を使っていると、私たちはなぜか強い言葉に寄っていくようにできています。

いきなり話が大きくなりますが、歴史上の独裁者って、大抵演説がうまいですよね。それはつまり、人の心をとらえる強い言葉を使うのが上手、ということです。強い言葉は、私たちの心を引きつける。

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