1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

タイトルから内容を推測!読解力向上するクイズ 問題を解くときにも役に立つ推測する能力

東洋経済オンライン / 2024年9月6日 16時0分

例えば、『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)というドラマをご存じでしょうか。「恋」と入っているため、もちろん恋愛がテーマなのだろうと想像することはできると思いますが、「最後から二番目」という表現は、なかなか不思議ですよね。

人は何度か恋をして、結婚して、人生が終わるまでその人と一緒に居続けるというのが理想的な状態です。でも結婚しても死別してしまったり、離婚することもあります。場合によっては、新たな出会いがあることもあるかもしれませんよね。

『最後から二番目の恋』というタイトルを聞いて、僕は「いろんな恋をしてきた男女が、これで人生最後かもしれない恋愛をするのだけれども、『最後』とするとちょっと寂しいから、まだ次の恋もあるかもしれないという思いも込めて、『最後から二番目』の恋を始める、っていう物語なのかな……?」と想像しました。想像通り、このドラマでは45歳独身の女性と、妻と死別した50歳の独身男性の恋が描かれていました。

ほかの有名な作品でも考えてみましょう。芥川龍之介の『羅生門』は、ある男が、「善行をして死ぬか、悪行を為してでも生きるか」という狭間で葛藤する物語です。ある場所から、別の場所に行く際に使う「門」が舞台になっていて、タイトルにも付けられています。このタイトルからも、善悪で揺れるような男の気持ちが想像できますよね。

このように、タイトルだけを聞いてその中身を想像するという訓練をしていると、読解力が身に付けられると思います。

今回はほかにもいくつか、「読解力を付けるための問題」を用意しました。みなさんは、次のタイトルの本があったときに、どんな中身になる可能性が高いと思いますか?

『鳥のようになりたい』

A 今は有名だけど、いつか忘れ去られてしまうことを心配する人の物語
B 今は貧乏だけど、いつの日かお金持ちになりたい人の物語
C 今は不自由だけど、自由になりたい人の物語

「鳥のようになりたい」ということは、その裏側には「鳥のように、〇〇な存在になりたい」という意味が込められていると考えることができます。

鳥のような存在、というと、空を羽ばたいて天に向かって飛んでいく「自由」なイメージを持つ人が多いと思います。きっと、「鳥のように、自由な存在になりたい」という本だと考えることができますよね。

そして、「こうなりたい」と言っているということは、今はそういう状態ではないということも予想できます。「自由でない人が、自由になりたいと願う表現」=「鳥のようになりたい」、Cのような物語だと考えられるはずです。

『真っ赤な花束を君に』どんな内容?

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください