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多発する「男性差別の炎上」で露呈した怒りの正体 牛角、しまむら、フリーアナ…なぜ炎上が続いたのか

東洋経済オンライン / 2024年9月6日 16時30分

女性限定の半額キャンペーンを打ち出して「男性差別だ」と批判を受けてしまった牛角(画像:牛角公式サイトより)

「また男性差別の話題?」と感じた人も多かったのではないでしょうか。

【写真】“男性差別”と批判された牛角の「女性半額キャンペーン」。「お得でいいじゃん」という声も

焼き肉チェーンの牛角が打ち出した「食べ放題90品 牛角コース 女性限定で半額!!」(100品の「堪能コース」も同様)というキャンペーンに「男性差別だ」という声がネット上にあがり、多くのメディアが記事化したことで反響が広がっています。

立場が弱い個人も容赦なく叩かれる

今夏は「男性差別」が話題になるケースが続いていました。

まず7月下旬、衣料品チェーン・しまむらグループの子ども服に「パパはいつも寝てる」「パパはいつも帰り遅い」「パパは全然面倒みてくれない」という文字が書かれていたことに「男性差別だ」という批判が浮上。けっきょく該当商品は発売中止になりました。

次に8月上旬から中旬にかけて、女性フリーアナウンサーによる「夏場の男性の匂いや不摂生してる方特有の体臭が苦手すぎる」などのSNS投稿に批判が殺到。すぐに釈明・謝罪したものの「男性差別だ」などの批判はやまず、所属事務所から契約解消されてしまうという事態に陥りました。

さらに8月下旬、『News23』(TBS系)でトラウデン直美さんが自民党総裁選のポスターに対して「おじさんの詰め合わせ」などと発言。やはり「男性差別だ」という声があがりました。

なぜ今夏の1カ月あまり、常に「男性差別」という話題が連鎖しているのでしょうか。4つの内容を掘り下げていくと、令和時代を生きる私たちにとってのシビアな現実が見えてきます。

まずそれぞれの話題を振り返ると、しまむら、フリーアナ、タレント、牛角と、発信者は企業2、個人2の同数であり、どちらも同様にリスクがあるということでしょう。ただ、「最も立場が弱い」とみられる個人のフリーアナが特に叩かれているところに怖さを感じさせられます。

もちろん内容の差はあるでしょうが、怖いのは「これくらいの人ならこれだけ叩いてもいいだろう」「彼女をフォローする人が少ないから叩かれっぱなし」というニュアンスが感じられること。

逆にファンの多い企業は怒りの熱量が少なく、フォローが多いようにも見えます。これは「性差別は有名人でなくても叩かれ、しかも過剰に叩かれるリスクがある」ということなのかもしれません。

たまりにたまっていた不満が爆発

また、4つの内容は、服、臭い、加齢、食とバラバラですが、共通しているのは、ステレオタイプな表現に対する反発。

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