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ペアリングの妙を知って楽しむコスパ抜群ワイン ソムリエ・田邉公一に聞いた失敗しない選び方

東洋経済オンライン / 2024年9月8日 9時0分

(写真:今井康一撮影)

これから秋の味覚が最盛期を迎えるにつれて、食卓で存在感を増してくるのがワインである。ワインを豊富に取りそろえる店も増えており、百貨店や専門店だけでなく、コンビニやスーパーでもおいしいワインを気軽に買えるようになった。

ただ、フランス、イタリアをはじめスペイン、オーストラリア……南米、アフリカ、日本に至るまで生産国が増える中で、ワインを選ぶのは逆に難しくなっている。せっかくならばコスパがよくて、おいしいワインに出合いたい。そこで、ソムリエ歴20年超、国内のレストランやショップのワインセレクションを務めるワインディレクターの田邉公一氏に、失敗しないワインの選び方を聞いた。

ワインの「ペアリング」の基本

ワインは食事の一部であり、造られた土地の食文化と密接に関係している。おいしい食事とワインをペアリングさせることで、双方の味わいがぐっと深くなるし、楽しみ方も多様になる。

【写真】1000円台、3000円台、5000円台、1万円台……予算別おすすめワイン

赤ワインに牛ほほ肉の煮込み。白ワインに舌平目のムニエル。そんな本格的なペアリングもいいが、リーズナブルでおいしいワインが増えている今、もっとカジュアルにペアリングを楽しんでも。

アヒージョにスペインワイン、ゴルゴンゾーラチーズにイタリアの甘口の白ワイン、トマトソースにイタリアのキャンティなど、産地や料理の色味を意識するのがペアリングのコツだ。

【写真】1000円台、3000円台、5000円台、7000円台、1万円台……予算別おすすめワイン

私は外食でワインを飲むときは、大人数の時以外はボトルでオーダーせずグラスワインにして、そのお店のメニューの数々と何種類かのグラスワインとの自分流のペアリングを楽しんでいる。高級なお店でもカジュアルなお店でも、それぞれの料理に合わせてペアリングするのが面白い。

好きなワインを1本選べと言われたら、シャンパンを推す。さまざまな観点から見てバランスが取れていて、多くのシチュエーションで楽しんでいただける可能性が高く、だし味を大事にする和食にも合う。

アルコール度数が12度くらいと低めだから、酔い心地もよい。あえてマイナスポイントを挙げるとすると価格が高騰していること。例えば、同じスパークリングワインで考えると、イタリアのプロセッコならば1000円台でも気軽に楽しむことができる。

予算別にコスパ抜群のワインを選ぶとしたら

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