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ランクルにGT-R…「買えない人気車」販売の実態 納期遅延や受注停止が続く「新車購入」の現実

東洋経済オンライン / 2024年9月8日 9時0分

KINTOの取り扱いは、車種によって不意に終了したり再開したりする。購入が困難な車種をKINTOで利用したい場合、ホームページを頻繁に確認したい。

悪路向けSUVがほしいと思ったら?

では、中古車を購入するのはどうか。ランドクルーザーシリーズは、各モデルとも中古車市場に流通しているが、新車の受注を停止した影響で、価格が高騰している。

たとえば、ランドクルーザー300「ZX」の新車価格は730万円だが、中古車市場では1.5倍の1100万円前後で販売されているし、ランドクルーザー250の「VXファーストエディション」は、590万円の新車価格に対し、中古車市場ではランドクルーザー300 ZXと同等の1100万円前後で売られている。

どうしても今すぐ手に入れたいならともかく、ランドクルーザーシリーズの中古車は、割高で推奨できない。

「ランドクルーザーが手に入らないなら、他メーカーの車種は?」と、考える人もいるかもしれない。

しかし、三菱「パジェロ」の生産も終了した今、国産の悪路向けSUVは、ランドクルーザーシリーズを除くと、軽自動車のスズキ「ジムニー」とこれをベースにした小型車の「ジムニーシエラ」しかない。悪路に強い4WDには三菱「トライトン」やトヨタ「ハイラックス」もあるが、ピックアップトラックだ。

輸入車に目をやれば、メルセデスベンツ「Gクラス」があるが、これも新車購入は難しい。

販売店に聞くと、「200万円前後の予約金を預けて注文を入れることは可能だが、納期は短くても2年以上」という。

注文はできるが、納車がいつになるかはわからない、というのが現状だ。なお、生活環境の変化などによってキャンセルする場合、予約金は返金するという。

では、ジープ「ラングラー」はどうか。販売店からは、「納期は約3カ月。在庫車もあり、短期間での納車も可能だ」との返答を得た。

ラングラーの価格は799万~889万円で、ランドクルーザー300に近い。この価格帯やサイズ感の悪路向けSUVがほしい場合、ラングラーは有力候補になりそうだ。

スズキ「ジムニー/ジムニーシエラ」

ジムニー/ジムニーシエラも発売以来、納期の長い車種となっている。現行型の発売は2018年だから6年を経過したが、今でも人気は衰えない。

販売店によると「以前は納車に1年から1年半を要していた。直近では、ジムニーは半年から1年に縮まったが、ジムニーシエラは依然として1年前後と長い」という。

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