1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

新iPhone「機種変更」に備えるデータ移行の段取り すんなりと新端末を使い始めるために必要なこと

東洋経済オンライン / 2024年9月9日 15時0分

次に、「iPhoneから転送」を選ぶと、ワイヤレスでの直接データ転送が始まる。

筆者の環境では2時間ぐらいかかった。

しかし、ここで移行されるのは個人的なデータだけである。

アプリ自体や、ミュージックなど共通性のあるデータはその後、順次ウェブから自動でダウンロードされる。だから、しばらくは高速のWi-Fi接続環境下にいたほういがいい。うっかり出掛けると必要なアプリがダウンロード途中で、出先で待つ羽目になる。

転送が終わったら、転送元のiPhoneのデータを消去するかどうかを聞かれる。筆者は心配性なのでしばらくは残しておいて、新しいiPhoneが正常に動作することを数日確認してから古い方のデータを消すことにしている。

最新OSでは「LINEのデータ」などの移行もできる

通信の契約がeSIMなら「eSIMクイック転送」という仕組みで通信の契約も転送することができる。物理SIMなら差し替えて、必要であれば(格安SIMなどの場合)プロファイルを通信会社のサイトからダウンロードしてインストールする。

一時期は、「Apple Watchの連携」「SuicaやPASMO」「LINEのデータ」「プレイ中のゲームのデータ」などは、別途手作業で移行しなければならなかったのだが、最新OSでは、これらも自動的に移行されるので、ほぼ手間はかからない。

データ移行の仕組みはどんどん改善されているので、移行する際には、古い方のiPhoneもかならず可能な限り最新のOSにアップデートしてから作業を開始したい。

移行が終わったら、数日はiPhoneが過負荷な状態になることは知っておきたい。「新しいiPhoneを買ったのだけど、熱くなる」「新しいiPhoneはバッテリーの減りが速い」と愚痴を言う人が多いが、使い始めて数日は、直接移行しなかったアプリや、音楽、映像、クラウドにあるデータなどのダウンロードをしたり、データの整理をバックグラウンドで行っているようだ。少々、通信量が増えること、本体が熱くなりがちであること、バッテリーの減りが速くなることは知っておきたい。数日経つと本来の性能を発揮できるようになるはずだ。

一時的に無料でiCloudの容量を利用可能

iCloudバックアップや、パソコンのバックアップからのリストアも可能だが、最新の「クイックスタート」が一番便利。ことに、SuicaやPASMOのデータや、Apple Watchとの接続などのデータも一緒に移行できるようになってからは、「クイックスタート」の利便性が大きく向上した。

また、前のiPhoneを手放してから次のiPhoneを入手するような場合には、契約しているiCloud容量が足りなくても一時的に移行のための追加のiCloud容量を無料で使うことができるというのも知っておこう。ただし、バックアップが保持される期間は21日間で、それが過ぎると削除されてしまうのでご注意を(Appleサポートに復元期間の延長を申請することもできる)。

村上 タクタ:編集者・ライター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください