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副業を「本業以外の分野」で模索する人の盲点 副業のあるべき姿、避けるべきことを考える

東洋経済オンライン / 2024年9月11日 8時0分

収入以外の面で考えても、副業というのは限られた時間しか投入出来ない分野なのだから、その副業での経験を持ってその分野で自分がエキスパートになれるわけでもない。

人生や仕事はそう甘くはない。

つまり、副業をもって自分の人生や状況を大幅に改善出来るわけではないし、副業というのはそういった魔法の杖ではない、ということだ。

それでも本業とは関係のない分野でやらざるを得ない、という話であれば、やはり副業に大きな期待をしたり、生活設計の重要な部分を副業に担わせることのない人生設計をするべきである。

さて、もう一つ。

副業として資産運用的なことを上げるヒトが多々いる。

が、資産運用はそもそも副業ではないし、副業としての位置づけで考えてはいけない。

資産運用とはそもそも自分の余った資産やリスクを取る余裕のある資産の範囲内で行うべきものであるというそもそも論もそうだが、やはりリターンがマイナスになる可能性や、自分自身でコントロール出来ない要素が大半なので、確実性を求める副業とは相いれないのだ。

少なくとも副業を検討しないといけない様な状況で、更なる不確実性とリスクを人生において背負い込むことはすべきではないし、自分の人生の逆転をベットしてはいけない分野だ。

もっとも経済の勉強をしたり、企業分析等のお勉強のために、という位置づけであれば分からなくもない。

かく言う私自身も貧乏学生だった大学時代からお勉強として株式投資はしていた。

が、当然のことだがそれをメインの本業と考えたり、副業と考えたことはない。

むしろその逆で、「本業に活かせる経験や学び」、という位置づけであった。

自分の人生にとってプラスになるかを考える

副業の目的は本業以外での収入を含め、自分の人生にとって何かプラスを狙うものである。

時給という言葉を使ったが、費やした時間だけプラスにはなってもマイナスにはならないのが本来あるべき副業の位置づけだ。

資産運用とはマイナスになる可能性もあるし、資産の変動により心理的、精神的にネガティブな影響を及ぼす可能性も多々ある。

したがって、QOL(Quality of Life)を考えた際には、やはり余裕のある範囲でやるべきものであり、自分自身でコントロール出来ない不確実性をもっと背負うという行為は、副業を考える様な人生の状況においては避けるべきである。

そういった不確実性をより背負うよりは、少なくとも明確なプラスを狙える、または少なくともマイナスはない、という分野を対象に考えるべきだ。

そういった前提で、あるべき副業の姿をいま一度見直してもらいたい。

安井 元康:『非学歴エリート』著者

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