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最新iPhone 16「AIスマホ」としての"3つの評価" iPhone 16だからできる事は、現時点で「ない」

東洋経済オンライン / 2024年9月11日 17時30分

要するに9月発売のタイミングで手に入れたとしても、iPhone 16を「AIスマホ」として活用できるのは、10月にアメリカ、年内は英語圏の各国に限られる。つまりAIスマホだけを目当てにiPhone 16を手に入れるのは、利にかなった選択ではないだろう。

AIサービスは機械翻訳などを駆使して、開発言語である英語に直して大規模言語モデルによる処理を行い、再び英語から使用言語に戻して結果を返すことで、多言語対応を果たすこともできる。

しかしアップルとしては、文化的な背景も含めての言語対応を進める意向で、単なる翻訳での多言語対応を急がない考えだ。

2. iPhone 16だからこそできることは?

アップルは今回のiPhone 16シリーズを、Apple Intelligenceを実行することを念頭に設計した点をアピールし、AIスマホとしての買い替え需要を盛り上げたい考えだ。

ただ、既存のiPhone 15 Pro/Pro Maxも、Apple Intelligenceを利用できる。では、iPhone 15 ProとiPhone 16シリーズの間で、利用できるApple Intelligenceに差があるのだろうか?

結論から言えば、現時点では「ない」。

テキストの修正や翻訳などを行うWriting Tools、絵文字や画像を生成できる機能、Siriの進化といったApple Intelligenceの機能は、iPhone 15 Proでも、iPhone 16シリーズでも、同じように使うことができる。

ただし、Apple Intelligenceを開始する国・言語環境で今年の年末にかけて提供される「Visual Intelligence」については、iPhone 16シリーズに新たに追加された「カメラコントロール」を用いるため、iPhone 15 Proでは利用できないようだ。

3. Apple Intelligence向けに設計の「意味」

Apple Intelligenceを目当てにiPhone 16を活用する意味はどこにあるのだろうか。

まず、iPhone 15シリーズの中では、A17 Proチップを搭載する上位モデルのiPhone 15 Pro/Pro Maxでしか、Apple Intelligenceが利用できなかった。上位モデルを買った人向けの対応だった。

しかしiPhone 16シリーズでは、下位モデルのiPhone 16/16 Plusも、Apple Intelligenceを利用することができる。より多くのユーザー層にも、AI機能を提供できるようになっているのだ。

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