「アメリカ大統領選討論会」を若者たちが見た本音 ニューヨーカーたちとバーで討論会を見てみた
東洋経済オンライン / 2024年9月11日 21時0分
ほかの質問についても形勢が悪くなると、バイデン・ハリス政権が中南米からの不法移民をオープンに受け入れ、何百万人もの犯罪人やテロリストがアメリカを破壊し、犯罪率も増加していると主張した。アンカーは即座に「犯罪率は事実、下がっている」と指摘した。
トランプ氏にとっては、前回のクリントン氏に続き2人目の女性大統領候補となるが、2016年のヒラリー・クリントン元国務長官との討論会でとった行動は、今でも語り草となっている。
クリントン氏が観客からの質問に答えている間、トランプ氏は、自分の演台を離れてクリントン氏の後方に回り、睨み付けながら徘徊した。クリントン氏が話しながらステージ上を歩くと、トランプ氏は彼女のすぐ後ろを歩き回ったり、真横から顔をじっと見たりした。
その威圧的な行動を「セクハラ」ととらえて、多くの女性視聴者が嫌悪感を示した。クリントン氏も後に回顧録で「非常に不快だった。鳥肌が立った」と書いている。
どの調査でも僅差の戦いになっている
今回も、トランプ氏は身長が192センチなのに対し、ハリス氏は164センチとアメリカ人では小柄なほう。過去には男性の大統領候補が身長を高く見せるために討論会で演台の後ろに箱をおいたことがあった。しかし、トランプ氏はSNSで「討論会で箱などの使用は認められないだろう。不正の一種だ」と牽制までしている。
アメリカの『ニューヨーク・タイムズ』紙とシエナ大学が実施した討論会直前の世論調査(3〜6日)によると、ハリス氏の支持率は47%、トランプ氏は48%と僅差でトランプ氏がリード。一方、全米の調査機関の結果を合計したものでは、ハリス氏が49%、トランプ氏が47%(10日現在)とこれも僅差だ。
はたして今回の2人の主張は、高インフレに喘ぐ若者や、気持ちを決めかねている有権者たちにどう響いたのだろうか。
津山 恵子:ジャーナリスト
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
カマラ・ハリスはなぜZ世代を落胆させた? 女性政治家が「ガラスの天井」を打ち破るために“重要なこと”
文春オンライン / 2025年1月10日 5時0分
-
バイデン氏「勝てたはず」 米大統領選継続なら
共同通信 / 2025年1月9日 6時5分
-
「脳が寄生虫に食い荒らされている」ロバート・ケネディ次男の“数奇な運命”〈トランプが要職に起用〉
文春オンライン / 2025年1月9日 6時0分
-
トランプ新政権の日本への意味とは その2「不法移民」という用語の誤り
Japan In-depth / 2025年1月6日 11時0分
-
【2024年金融・経済10大ニュース:2位】米国大統領選、トランプ氏が再選。次期政権にイーロン・マスク氏
トウシル / 2024年12月27日 20時0分
ランキング
-
1兵庫県知事選めぐり選管が「公平性」を問題視…総務省へ要望書提出へ「民主的な正しい選挙のあり方に資するため」
MBSニュース / 2025年1月15日 17時40分
-
2一家3人殺害、孫に懲役30年=「動機に同情」も―静岡地裁支部
時事通信 / 2025年1月15日 19時41分
-
3モペットで事故、大学生2人逮捕=無免許で逆走、男性に大けが―警視庁
時事通信 / 2025年1月15日 17時36分
-
4【速報】維新・吉村代表 石丸新党と「連携もあり得る」「維新から出たいという候補がいれば両立可能」
MBSニュース / 2025年1月15日 15時55分
-
5【速報】大学生暴行死 主犯格とされる18歳男ら2人の実名公表 少年含む4人を起訴 札幌地検
STVニュース北海道 / 2025年1月15日 14時39分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください