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自立女子でもさすがにムリ「割り勘すぎる男」問題 見合い・デートの支払い、きっちりすぎるのも…

東洋経済オンライン / 2024年9月12日 13時0分

「落ち着いた空間ですし、ホテルのティーラウンジは小さな子どもや学生さんはいないじゃないですか。今日はゆっくりお話ができますよ」

お茶代は出すように言われたが…

そしてお見合いがスタートしたのだが、仕事や趣味、休日の過ごし方など、いろいろ話をしてみると、よしふみはフランクな性格で、仕事にも前向きだった。また、多趣味で雑学にも詳しく、会話は楽しかった。

1時間半くらい話し、「じゃあ、行きましょうか」と立ち上がろうとしたところで、よしふみが言った。

「『お茶代は、男性が出してください』と仲人から言われているんですけど、この値段なので……」

何が言いたいのか、きみえは察した。

「あ、私のぶんは自分で払いますよ」

そして別々に会計を済ませ、その日は、用意していったコーヒーチケットは渡さず、そのまま帰ってきた。

このお見合いの一部始終を筆者に報告しつつも、きみえはよしふみに交際希望を出した。

「年収も私と同じくらいだし、気を使わないでお付き合いできるかなって。何より話が面白い方だったので、もう少しお会いしてみたいなと思いました」

よしふみからも交際希望が来て、2人は仮交際に入った。

ファーストデートは、美術館で絵を見たあとに食事をすることになった。

なぜ美術館デートになったかといえば、よしふみが好きな作家の個展を期間限定でしていたからだ。その作家の画風は、きみえが好きなタイプではなかったのだが、“まあ、お付き合いで観てみるのもいいか”と思ったそうだ。

その約束を取り付けたLINEに、こう書かれていた。「では、14時に美術館の入り口を入ったところで、待ち合わせをしましょう」。

金銭感覚が「なんか違う」

14時に美術館に行き、入り口で5分待ったものの、よしふみは現れない。10分を過ぎた頃に、きみえはLINEをした。

「入り口で待っています」

すると、即レスがきた。「僕は、もう中にいますよ。入り口を入ってきてください。左側にいますよ」

そこで約束したときのLINEを読み返すと、「美術館の入り口を入ったところ」と書かれており、各々がチケットを買って、中で待ち合わせをするのだと初めて気がついた。

“彼が誘ったのだから、チケットは2枚用意しておいてくれるはずだ。もしそうだったとしたら、終えてからの食事は私がご馳走しようか”と思っていた自分に苦笑いした。おそらくその後の食事も、キレイに割り勘になるだろう。

絵を観終えて、食事に行くことになった。

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