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老後の「ギスギス夫婦」と「おだやか夫婦」の決定差 歳をとるとなぜ夫婦仲は悪くなってしまうのか

東洋経済オンライン / 2024年9月13日 20時0分

また何度同じことを言っても憶えていないことも、家族をいらつかせるものです。患者さんの不合理な行動や発言を「聞き流せるようになる」には、1年以上かかります。

ですが、家族が聞き流せる余裕を持てるようになると、不思議なことに、患者さんの認知症の症状も落ち着いてくるのです。いつも否定ばかりされていたのが怒られなくなったというのは、本人にとっては非常に快適な環境になったと思えるのでしょう。

普段も使える聞き流しの術

「聞き流しの極意」は、認知症の家族を抱えたケースにだけ使えるものではありません。たとえば、自分の意見を否定されたときにも応用できます。

相手のネガティブなパワーをさらりとかわすのです。「そうだね」「いいんじゃない」「そうそう」と同意することは、相手にとって非常にうれしいものです。

さらに「褒める」ことができれば、認知症の患者さんであろうと、家族であろうとすごくうれしいことであり、脳にとってもプラスに働きます。否定感などのネガティブな感情は脳にストレスをかけていくので、できるだけ避けるべきです。

聞き流しの極意にさらに相手を褒める力があれば、高齢になっても、たとえ相手が認知症になっても、平静でいられます。聞き流して、褒めるということまでできれば、自分の脳自体が活性化します。もちろん相手にもいい影響がでてきます。

否定してくる相手を「褒めて」「かわす」。これが、最上級者の会話術でもあります。

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アルファポリスビジネス編集部

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