子宮頸がんで逝去、医師で母の彼女が遺した思い 娘を持つすべての女性に伝えたい「大切なこと」
東洋経済オンライン / 2024年9月13日 10時0分
子宮頸がんのほとんどは、ヒトパピローマウイルス(HPV)感染によるものです。
子宮頸がんは日本では毎年15000人ほどが罹患し、そのうち3500人が死亡しています。
最近では若年化し、20代や30代での罹患も増えており、命を落とさずでも、若くして子供をもたずに子宮や卵巣を失わざるを得ない人が増えています。(悲)
若い方が罹患するので、小さな子供を残してこの世を去らないといけないお母さんも増えています。(涙)
初めての性交渉の前にワクチン摂取をすることによって、HPVの感染を予防することができます。
世界では90%以上の子宮頸がんを予防できるようになってきています。
予防できるんです!
最も予防できる癌なんです。
日本では、2013年に定期予防接種となり当初子宮頸がんワクチンの接種率は70%以上でしたが、
メディアによってその副作用の様子(多様な症状、慢性な痛みや運動機能の障害など)が報道され、『積極的勧奨の中止』となり現在は接種率1%未満となっています。
あの報道の印象が衝撃的すぎたので、不安になる気持ちも十分に理解はできますが、
ワクチンとの因果関係は否定されているし、
世界では安全に普及しているので、不安になりすぎる必要はないと思います。(後略)
(居原田麗オフィシャルブログ『女医R〜そんな女の独り言~』より。原文ママ)
「2023年秋、妻は母校である滋賀医大の学園祭でも、HPVワクチンの重要性について話しました」と河原さん。
「本当にたくさんの人たちが聞きに来てくださって、講演後には妻と写真を撮ろうと長蛇の列ができたほど。妻の話やブログ、この記事によって、1人でも多くの女性がHPVワクチンを正しく知り、ご自身の命を守ることができるといいなと思います」
9月中に接種しないと間に合わない
子宮頸がんの原因であるHPVへの感染を防ぐことができるHPVワクチンが日本で定期接種になったのは、2013年4月。ところが、不正確な報道などにより、2013年6月から2022年3月まで積極的勧奨が差し控えられ、多くの女性たちがHPVワクチンを接種する機会を失った。
そのため、厚生労働省は2025年3月まで、無償での「キャッチアップ接種」を行っている。
対象者は、1997年度〜2007年度生まれ(誕生日が1997年4月2日〜2008年4月1日)で、まだHPVワクチンを接種していない女性。HPVワクチンは間隔を空けて3回の接種が必要なため、9月中に1回目を接種しないと、今年度中に完了できない計算になる。
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