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9月なのに猛暑日続出「この暑さいつまで続く?」 カギは海面水温「暑さと台風の深い関係」を解説

東洋経済オンライン / 2024年9月13日 9時0分

9月になっても続く暑さ。いつまで続くのでしょうか(写真:annyan/PIXTA)

9月に入っても、暑さが収まる様子がありません。

【図で見る】9月の1か月予報。日本中が紫色(高い確率70%以上)に。驚くほど気温が高いことが一目瞭然

今年の夏は歴代1位の暑さ

9月9日の最高気温は、大阪府の堺で37.3℃、長崎県の島原などで37.1℃と、体温を超える暑さでした。鹿児島は35.0℃まで上がり、1883年に観測を開始してから最も遅い猛暑日となりました。

9月11日は、全国に914ある観測点のうち、682地点で最高気温30℃以上の真夏日、152地点で最高気温35℃以上の猛暑日を観測しています。岩手県の釜石36.4℃、福岡県の久留米37.0℃など、東北から九州の30地点以上で、9月としては歴代1位の高温でした。

【画像で見る】全国がほぼ真っ赤に染まった……「これはヤバすぎ」今年の秋がなぜこんなに暑いのか

この先も厳しい残暑が続きそうです。

今年の夏(6〜8月)は、全国で最高気温35℃以上の猛暑日となった地点の積算数が、記録的な暑さとなった昨年を上回りました。

特に今年7月は全国的に気温が高く、1898年に開始した統計史上1位の高温となりました。8月も、西日本を中心に気温が高かったです。

今年の夏が暑い原因は?

原因の1つは、偏西風(図の紫色の矢印 ※外部配信先では図を閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください)が日本付近で北に蛇行していたことです。そのため、西日本を中心にチベット高気圧(背の高い高気圧)に覆われ続けました。

そして、太平洋高気圧の日本付近への張り出しが強く、晴れて気温が上がったのです。

さらに、海面水温が高かったことや地球温暖化など複数の要因によって、記録的な暑さになりました。

9月以降も気温が高い傾向が続いています。

9月7日は、岐阜県の揖斐川36.7℃、埼玉県の鳩山36.3℃、高知県の江川崎と福岡県の久留米で36.1℃を観測しています。関東から西日本にかけて、最高気温35℃以上になったところが続出しました。

9月も熱中症対策が必要

夜も寝苦しく感じられる暑さで、翌朝にかけて気温が高かったです。9月8日の朝の気温は東京25.5℃、大阪26.7℃などで、東日本や西日本を中心に、最低気温25℃以上の熱帯夜になりました。

もう9月だから、と油断せずに、熱中症対策をお願いします。こまめな水分補給や休憩を心がけて、無理せずにエアコンを使いましょう。

気象庁は、東日本や西日本では9月中旬にかけても、最高気温35℃以上の猛暑日になるところがあると予想しています。そして、1か月予報によると、10月6日まで全国的に平年より平均気温が高い見込みです。

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