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9月なのに猛暑日続出「この暑さいつまで続く?」 カギは海面水温「暑さと台風の深い関係」を解説

東洋経済オンライン / 2024年9月13日 9時0分

さらに、3か月予報の10月の平均気温は、北海道は平年並みか高く、東北から沖縄にかけて平年より高くなるでしょう。

朝や夜の暑さは落ち着きそうですが、10月も昼間は半袖で過ごせるような日がありそうです。

ラニーニャ現象とPJパターン

秋も気温が高い原因の1つは、今後ラニーニャ現象が発生する可能性が高いことです。8月時点で、ラニーニャ現象が起こるときの特徴に近づきつつあります。

ラニーニャ現象が発生すると、インドネシア付近の海面水温が高くなります。また、インド洋の東部も海面水温が高いままです。海面水温が高いところでは、積乱雲ができやすくなります。

東南アジア付近で積乱雲の発生が多い(対流活動が活発になる)と、日本付近に太平洋高気圧の張り出しが強まり、気温が高くなるという相関関係「PJ(Pacific-Japan)パターン」により、暑さが長引きそうなのです。

今年の秋は日本の南東で太平洋高気圧が強く、偏西風が平年より北寄りを流れるために、日本付近が暖気に覆われやすいといえます。

3連休に台風接近のおそれ

日本の南で積乱雲が多く発生するということは、台風ができやすいということです。

日本付近は晴れているところが多いですが、南の海上では対流活動が活発で雲がたくさん発生しています。日本のはるか南にあるマリアナ諸島付近の雲は、9月10日に発生した台風13号です。

台風13号は、今後発達しながら北西に進み、次第に日本に近づく予想です。3連休の14日から15日にかけて、強い勢力で、暴風域を伴って、沖縄にかなり接近するおそれがあります。沖縄では大荒れの天気となるおそれがあり、沖縄・奄美で暴風や高波に厳重な警戒が必要です。

台風の日本への上陸数が最も多いのは、9月です。

太平洋高気圧の周辺の風に流されて、台風は放物線を描くように日本付近へ進みます。この先も台風が発生しやすい状態が予想されるため、日本を直撃するおそれがあります。

10月も台風の上陸に注意

また、今年は太平洋高気圧の張り出しが強いため、10月にかけて台風が日本付近を通りやすいでしょう。先月の台風10号のときのように、台風周辺の湿った空気が流れ込むことによって、台風から離れていても大雨となる可能性もあります。

平常時から、ハザードマップで避難所や避難経路を確認し、防災グッズを準備しておくと安心です。

そして、台風が来る前には窓を補強するなどの暴風対策、側溝の掃除や土のうを準備するなどの大雨対策を。断水や停電への備えとして「3つの満タン(ガソリン、生活用水、携帯のバッテリー」を覚えておくといいでしょう。いざというときの行動を具体的にイメージしておくと、身を守ることにつながります。

久保井 朝美:キャスター、気象予報士、防災士

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