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国語デキない人「文章力上げる」たった1つのコツ 国語の授業で学んだ、伝わりやすくなる要素

東洋経済オンライン / 2024年9月14日 17時0分

なぜ、英語は日本語に比べて発音が難しいのでしょうか?


アルファベットは、abcからzまでの、26文字で構成されています。

ひらがなが106文字(濁音、拗音などを含める)の中で組み合わせて言葉を作っているのに対して、英語は26文字しかないのです。

26文字で言葉を作るとなると、発音で違いを作るしかありません。
例えば日本語では「読む」の過去形は「読んだ」ですが、英語では現在形「read」に対して過去形も「read」となります。同じ言葉だけれど、発音を変えることで対応しているのです。

こちらのほうが、先ほどの文章よりも圧倒的に読みやすいですよね。先ほどの文章との違いはたった一つ。「問いが明確だ」という部分だけです。

問いを明確にすると格段に読みやすくなる

「この文章がどんな問いに対する答えを出すためのものなのか」が明確になったからこそ、文章が読みやすくなったわけです。

この具体例からもわかるとおり、「問い」というファクターは『読解・説明・理解・作文』といった行為すべてに通じる、とても重要なものなのです。「問い」が明確であれば、一気に道が開けていくのです。

長年授業をやっていると、「授業の理解力がある生徒」と「そうでない生徒」は簡単に見分けることができます。1の授業を聞いて10を理解できるような生徒は、「先生がなんの問いを想定して語っているのか」を意識している生徒です。

「今日は古文単語の『あやし』について授業するぞ」と言うと、「きっと今日は、『あやしがどんな意味の言葉なのか、どんな状況で使われる言葉なのか、入試で出題されたときにどう対応すればいいのか』といったような話が聞けるんだろな」と、勝手にたくさんの疑問を持ってこちらの話を聞いてくれます。

疑問を念頭に置きながら話を聞くので「あ、今は『あやし』が使われるシチュエーションについて話しているんだな」と勝手に理解してくれます。だからこそこちらが伝えたいことをきちんと理解してくれるのです。

社会の授業であれば、「今日は徳川家光の治世について話すぞ」と言われた瞬間に、「今日は、『徳川家光がどんな人物か?』『徳川家光がどんなことをしたのか?』『他の時代と比較してどうなのか?』『後世にどんな影響を与えたのか?』などが聞けるだろう」と頭に思い浮かべることができて、その状態で授業を聞くため「あ、この疑問の答えはこれだな」と、疑問の答えを聞いているかのような感覚で授業を聞くことができるのです。

授業についていけない生徒は「疑問」が抜けている

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