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「新旧ジャニ"共演"」で露呈したテレビ局の本音 ジャニーズ事務所謝罪会見から1年で何が変わったのか

東洋経済オンライン / 2024年9月14日 10時0分

タモリさん、明石家さんまさん、とんねるず、ダウンタウン、ウッチャンナンチャン、爆笑問題、ナインティナインなどが共演したときのようなサプライズを伴う楽しげなムードの共演は歓迎されるでしょう。

事前予告しての「ついに共演」もいいのですが、予告なしの「まさかの共演」のほうが目先の数字だけでなく、長きにわたって称えられるブランドイメージのアップにつながる可能性大。

それこそ新しい地図の3人とソロアーティスト活動中の木村拓哉さんがサプライズ共演したら、「いいとも!」以来のインパクトを与えられるかもしれません。

「現在のニーズ」がリアルに問われる

やや話が飛躍した感もあるので、現実的な業界内の動きを2つあげておきましょう。

新しい地図の3人が音楽番組にそろって出演することで、急浮上しているのは他番組への出演。まず音楽番組では、特に3人が親交の深いタモリさんがMCを務める「ミュージックステーション」への出演を望む声が多数見られます。

もちろん音楽番組だけでなく、「かつてのように民放のバラエティや情報番組にも出てほしい」という声も少なくありません。

現在3人はNHKで「ワルイコあつまれ」という教育バラエティにレギュラー出演し、「SMAP×SMAP」(関西テレビ・フジテレビ系)時代を彷彿させるコントを披露していますし、配信番組などで見せるトーク力も含め、3人のスキルはサビついていないように見えます。

しかし、「業界内の圧力や忖度が改善されつつある」ことが意味するのは、「フェアな競争になったことで現在のニーズが問われる」というシビアな現実。アイドルやアーティストの世代交代やグローバル化が進む中、現在彼らがどれくらいの影響力を持っているのか。

それは新しい地図の3人だけでなく、STARTO ENTERTAINMENTやTOBE、引いては他のアイドルやアーティストも同様であり、今年の年末から来年の上半期にかけて真価が問われる形になっていくでしょう。

新しい地図には「今さらもういい」、Number_iには「裏切った」などの否定的な声もある中、それをどんなパフォーマンスで覆していくのか期待したいところです。

日和見なスタンスの日本テレビ

最後にもう1つあげておきたいのは、日本テレビの日和見なスタンスへの賛否。

日本テレビは「with MUSIC」で4組を同時出演させるなど、忖度から一歩抜け出したような印象を与える一方、他番組の起用を見ていると、どちらつかずで煮え切らないようなスタンスがうかがえます。

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