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「高校ずっと1位」でも"東大不合格"彼が抱く未練 横浜国立大学に合格、一度は進学したものの…

東洋経済オンライン / 2024年9月15日 8時0分

楽観もせず、悲観もせず、置かれた立場で出せる最大限の能力を発揮しようとしたために程よい緊張感を持って臨めた山﨑さん。その甲斐あってか、試験結果も合格最低点から15点上回り、無事2浪で東大の文科3類に合格しました。

「合格したときはびっくりしたというのが本音です。手応えがまったくなかったので、本当に番号が合っているのかな、と不安に思って過去に番号の掲載ミス・書類の送付ミスの事例がないかを1時間くらい調べていました(笑)。夕方に合格通知が届いてやっと安心しました」

信じられない心境のまま東大に入った山﨑さんでしたが、大学に入ってからは、望んでいた大学生活を送れたようです。在学中にはフジテレビ系列『さんまの東大方程式』に出演。テレビに出る目標も叶えられた山﨑さんは、東大に入って「自分の世界の狭さに気づかされた」と語ります。

「東大の魅力は、いろんな地域から、さまざまな経験をした人が集まってくるところです。自分の知らない世界の話をたくさん聞くことができ、視野が広がりました。たとえば、高校時代から起業していた人や、アメリカの大学に進学する人から体験談を聞いて、未知の世界を知り、刺激を受けました」

心の中のモヤモヤがなくなった

また山﨑さんによると、超難関私立進学校から東大に合格した人は、勉強1本だった人はほとんどいないそうで、部活や課外活動と並行して受験勉強していたそうです。これまで知らなかった世界を自分の眼で見られたことで、視野が広がったと振り返る山﨑さん。

東大での学生生活を楽しむ傍らで、東大に進学した後も横浜国立大学で所属していたサークルに顔を出し、横国の友達とも仲良くすることができました。

そんな彼に改めて浪人してよかったことを聞くと「心の中のモヤモヤがなくなったこと」、浪人して変わったことについては「精神面が大人になったこと」と答えてくれました。

「今、自分は心残りになっていた東大に再び挑戦することができて、心の中のモヤモヤがない状態で生活を送ることができていると思います。

浪人してよかったことは、合格できたこと以外にはあまり思い浮かばないのですが、強いて言えば、文系と理系というまったく違う分野の勉強ができたことです。僕の場合どちらも経験したので、文系はこうだった・理系はこうだったと自分の経験ベースで考えられるようになったのは大きいと思います。あとは、ありがたい経験をさせてくれた家族への感謝が強くなりました」

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