1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「やりたいこと」を探すほど自信が奪われる理由 コストをかけなくてもやる気が出てくる習慣とは?

東洋経済オンライン / 2024年9月15日 14時0分

もちろん、生きていれば、ほかの臓器もエネルギーを必要とするので、外からの刺激がないときは、脳は活動を抑制して、“省エネモード”でだらだらと働きます。

つまり、脳にはもともとできるだけさぼろうとする機能が備わっているのです。テレビやネットは主体的な行動ではなく受け身で、そこそこ心地よい刺激を与えてくれるので、何時間でもだらだらできます。といっても、脳は反応することで意外に疲れているのですが。

やる気が出ないときは、無理に気持ちを奮い立たせようとしてもうまくいきません。とりあえず、簡単なこと、好きなこと、やりやすいことから、ハードルを低くして、軽い気持ちでポンポンと片づけるのがポイントです。

やる気が出なくても「とりあえず10分だけ」とやり始めると、脳も徐々に活性化して“通常運転モード”に切り替わり、やる気が起こります。

大切なのは「やる気が出るまで待つ」のではなく、やる気が出なくても、とにかくなにか行動を始めること。そして、気が乗らなくても、作業を10分だけ、続けてみましょう。

脳のコンピュータが立ち上がって、積極的に動き始めるまで、最低10分程度、脳への刺激を与えることが必要だといわれます。始めてしまえば、“作業興奮”が起こり、いつの間にか熱中しているのです。

無理に難しいことをしても、自信にはならない

また、飛躍的に成長しよう、自信をつけようと、いきなり難しいことから入る人もいますが、これもうまくいきません。

あなたにもこんな経験がありませんか。難しい参考書の練習問題にトライしようとしても、やる気がわかず、「やっぱり私にはムリ」とあきらめてしまう。けれど、難易度低めの練習問題を何度もくり返しているうちに、自信がついてくること。

人は「私にもできる」と希望をもつと、やる気がわいてくるのです。反対に、「私にはムリ」という無力感のまま進むのは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなもの。当然のことながら、力も出ないし、成果も出せないでしょう。

仕事でも、学びでも、生活や遊びでも、難しい課題に挑戦するときは、全体をひとかたまりで見ると、その量や複雑さに圧倒されて気持ちも萎えてくるものです。

作業を10分から1時間以内で片づく程度の大きさに分解して、「ToDoリスト」に落とし込み、一つひとつクリアしていくと達成感もあり、俄然やる気もわいてきます。

私はやる気が出ないときは、一つひとつの作業を“丁寧”にやることにしています。たとえば、外出する気分になれないとき、いつもより丁寧に顔を洗い、丁寧にお化粧をし、丁寧に服を選んでおしゃれをする。すると、自然に気持ちが前を向いて、玄関を出るときには「楽しんでこよう!」という気分になっているのです。

「簡単なことから」「10分間」「丁寧に」を心がけていると、やる気のスイッチが入りやすくなり、最初の一歩が踏み出せるようになります。

ともかく動くことで、やる気になり、自信になることを忘れないでください。

有川 真由美:作家

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください