1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

生成AI「使い手」の能力で大きな差が生まれる必然 AIで「人間は何もしなくていい」はあり得ない

東洋経済オンライン / 2024年9月16日 17時0分

「質問したら自分に知識がないことをさらけ出してしまう気がする」

「くだらない質問だからやめておこう」

「質問したら、それを攻撃や批判と受け止められるかもしれない」

そもそも僕らは、「問いを立てる」ことに慣れていない。僕らが慣れているのは、試験問題のように「与えられた問いに答える」ことだ。

「作者の主張は何か?」「登場人物の心理は?」「この方程式の解は?」「この英文の意味は?」。無数の問いを浴びせかけられ、答えられなければ劣等生とみなされる。そうして、問いはある種の脅威として僕らの心象にネガティブな形で残る。

そうした問いに対するネガティブな心象が、社会に出た後のビジネスの場にも引きずられていく。

「仕事は言われたことをしっかりやればよい」「問うことは相手に楯突くことであって、組織の規律や調和を乱す行為である」。学校教育の延長から、そんな誤解が残ったままになる。

「問い」は価値を生み出すための原石

問いに対するこのようなネガティブな認識は、何よりも転換しなければならない。

問いは、決して攻撃的行為でもなければ、調和を乱す行為でもない。問いとは思考そのものであり、価値を生み出すための原石だ。

問いによって僕らは新しいことに気づき、理解を深め、未知への想像を描き、新たな価値を生み出すことができる。問いがなければ、これらがすべて失われる。

望月 安迪:デロイト トーマツ コンサルティング テクノロジー・メディア・通信(TMT Division) 兼モニターデロイト ディレクター

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください