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「血糖値」下げるつもりが、じつは無意味な習慣4つ 「健康的な面」だけにフォーカスを当ててもダメ

東洋経済オンライン / 2024年9月16日 15時0分

カロリーが高いということは、それだけ栄養素が豊富に含まれていることを意味するので、食べすぎ防止の参考程度にはなるでしょう。しかし、じつはカロリーは肥満にも血糖値上昇にも関係性が認められません。これが、現在の医学の常識です。

カロリーをいっさい無視して構わないとまではいいませんが、神経質になったところで健康増進にはあまりつながらないということを知っておきましょう。カロリーを気にしながら血糖値を下げることができた人に、私はこれまでお目にかかったことがありません。

食品購入時に成分表をチェックする際は、カロリーではなく炭水化物(糖質)を真っ先に見るようにしてください。これが、血糖値上昇のもとであり、糖尿病の大きな原因のひとつです。数字(グラム数)が高いほどリスクが上がることはいうまでもありません。

甘いものとカフェインの「同時摂取」はNG

コーヒーはいつもブラックにしている

甘いものの食べすぎは体に良くない。これがわかっていても、人間、なかなかゼロにすることはできませんよね。

かくいう私も、たまに甘いものを食べることがありますし、「糖尿病になりたくなければ、甘いものを一生口にしてはいけない」といった極論を展開するつもりもありません。節度を守って楽しむぶんには、まったく問題ないと思います。

ただその際に、ぜひとも覚えておいていただきたいことがあります。それは、甘いものと同時にカフェインを摂取すると、血糖値の急上昇をまねく危険性があるということです。例えばケーキを食べる際、免罪符のようにブラックコーヒーを一緒に飲む人は多いでしょう。

「コーヒーに砂糖を入れたら糖質を摂りすぎちゃうから、せめてブラックで」。そんな考えが根底にあると思いますし、実際にコーヒーには糖質の吸収を穏やかにする効果があるとする論も存在します。しかしこの組み合わせは、じつは血糖値の上昇を抑えるどころか、むしろ急上昇を後押しする要因になります。

裏で暗躍しているのは、コーヒーに含まれる成分のカフェインです。カフェインを摂取すると交感神経が活発になり、体のパフォーマンスを高めるホルモンのアドレナリンが分泌されます。すると、アドレナリンが肝臓に働きかけ、糖新生(最低限の血糖値を維持するために、筋肉や脂肪から糖質をつくる作用)を促進します。これにより、ケーキの糖質とカフェインが起こす糖新生のダブルパンチ状態が生まれてしまうのです。

コーヒーを紅茶に切り替えても、やはりカフェインを含むのでほとんど意味はありません。和菓子に緑茶、も同様です。甘いもの+カフェインを含む飲み物の組み合わせは最悪。そのように覚えておいてください。どうしても、という場合は、カフェインレスのコーヒーやお茶を活用しましょう。

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