1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. ビジネス

「折りたたみスマホ」モトローラも新機種投入 "縦折り一筋"での端末展開に未来はあるか

東洋経済オンライン / 2024年9月17日 22時0分

motorola razrは、往年の人気携帯電話モデルの名を冠した製品だが、モトローラは今回、若年層、特にZ世代をターゲットに据えている。モトローラモビリティジャパン合同会社の社長、中田正一社氏は、以下のように説明している。

「現在、コストパフォーマンスを重視する10代を中心に、幅広い年齢層に製品を使っていただいています。しかし、これからの市場をけん引する20代、30代の消費者層に、まだモトローラの認知度が低いのが現状です。そこで、まずはブランドを知っていただくことが重要だと考え、今回ブランドアンバサダーとして目黒蓮さんを起用しました」

この戦略の一環として、モトローラは十数年ぶりにテレビCMの展開を決定。新たなブランドアンバサダーとして人気俳優の目黒蓮を起用し、イメージの刷新を図る。

20年の進化が描く折りたたみの未来

開発者にも話を聞いた。モトローラ・モビリティのカスタマーエクスペリエンス&デザイン ヴァイスプレジデント、ルーベン・カスターノ氏によると、razrシリーズのスマートフォンとして5世代目となる今回のモデルについて、開発チームが最も注力したのは「継続的な洗練と成熟」という。

「われわれは20年前の初代razrから、シンプリシティ、リッチネス、サプライズという3つのデザインフィロソフィーを一貫して追求しています」とカスターノ氏。「razr 50/50sでは、この理念をさらに進化させ、折りたたみスマートフォンならではの魅力を最大限に引き出すことを目指しました」という。

特徴的な外部ディスプレイの機能性については、「ユーザーデータの分析から、前モデルのrazr 40では1日平均45分も外部ディスプレイが使用されていることがわかりました」と説明。「この結果を受け、外部ディスプレイの機能をさらに拡張し、より多くのアプリケーションが使用できるようにしました」という。

アップル不在の折りたたみ市場

市場調査会社カウンターポイントの分析によると、折りたたみスマートフォン市場全体ではGalaxy Z Foldシリーズのような“横折り”端末の人気が高まっているという。カウンターポイントのシニアアナリスト、ジェーン・パーク氏は、「世界の折りたたみスマートフォン市場は、前年同期比で第2四半期に48%の成長を記録しました。特に、ブック型(横折り)の折りたたみスマートフォンが、クラムシェル型(縦折り)を上回る成長率を示しています。この傾向の主な要因として、一大市場である中国でブック型への需要が大きく、これが世界市場の成長をけん引していることが挙げられます」と述べている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください