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堀江貴文「だから団塊ジュニアは出世ができない」 未来予測は不可能だが、たった1つわかること

東洋経済オンライン / 2024年9月18日 16時0分

西成:やはり指標がないと、予算を動かしたり物を作ったりすることができないからじゃないですか。でも未来を作っていくには、目標に向かっていく意志の力が重要だとよく言いますね。

堀江:未来予測ほどいい加減なものはないですよ。僕もよく未来予測を求められるんですけど「無理だ」って言いますもん。変数が多すぎてわかりませんよ。ただ、たまに確実に言えることがあるんです。

例えば、僕は団塊ジュニア世代なんですけど、僕の世代の同級生はほぼ就職しています。でも、人口ピラミッドから考えると、就職すると団塊の世代が上にいるのでポストが空かないんです。だから、出世もできないし、給料も上がらない。

西成:そういうのを「人事の渋滞」っていうんです。

――堀江さんは未来予測を否定されましたけど、できる部分もあるということで、将来を予測する数式というのを教えていただけますか。

西成:未来というのは、基本的には「神のみぞ知る」世界です。だから、現状で本当の未来はわかりません。でも、1秒後は多くの人が予測できると思います。2秒後も多分わかりますよね。そういう短い時間を積み重ねていくのが「微分」の考え方なんです。そうすると、1秒後の未来は絶対に当たるだろうと。

成功する人がもっと成功する仕組み

――では、その数式を使って、次の未来予測についても説明していただけますか。「成功する奴はどんどん成功する」というものです

西成:これは簡単な話です。例えば、ネットでバズってこれまでのフォロワー数が1000人だったのが、1秒後に100人増えて1100人になったとします。そして2秒後には1200人になった。

すると、そのまま100人ずつ増えていくんじゃないかと思いますよね。でも、200人、400人、800人と掛け算で増えていくかもしれない。直線で進んでいくものと、倍々で進んでいくものでは進み方が違います。

例えば人気度の伸び方を「t」と「t2」の2つで比べると、この「2(2乗)」になるのが急成長の条件なんです。未来予測で2乗が出てくると、とんでもないことになります。さらにヤバいのが「2t」です。「t(t乗)」は時間のべき乗と言われていますが、いわゆる倍々ゲームです。

例えば「パンデミック(世界的大流行)」。その日、日本中の人間が全員感染症にかかったとしたら、その前日は半分の人しかかかっていません。その前の日は4分の1です。こうした倍々で進んでいくものが、感染症や金融の世界にはあるんです。

「マルコフチェーン」とは何か

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