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「部長、その話、キツいっす」部下が辞める雑談2種 部下が未来に絶望していく、何気ない2つの話題

東洋経済オンライン / 2024年9月19日 8時0分

その場では部下も「それはひどいっすね」と同調してくれましたが、その後、その部下が退職します。

理由を聞いたところ、「Nさんからこの会社相当やばいって聞いてから、なんか会社のイメージが悪くなって。で、転職サイトに登録したらいいところが見つかったので転職しようと思います」とのことでした。

このように、上司の会社に対する愚痴は部下の会社に対する信頼を失わせ、大きな不安を与えます。

それが退職のきっかけになることは少なくありません。

自分で自分の首を絞めないためにも

日々の忙しさや会社への愚痴は、部下との話のネタの定番といえるようなものです。

また、人間には、何か強い感情を味わうと他者に話して共感してもらいたくなる、「共感欲求」という非常に強い欲求があります。

この点、「残業や休日出勤をして大変な思いをした」「会社に対して怒りや不満を感じる」といったことは強い感情を伴うものであり、それゆえに共感欲求を満たそうと他者に話して共感を求めたくなるものです。

だからこそ、話のネタにしやすいのです。

しかし、そのコミュニケーションが部下の心理にネガティブな影響を与える可能性は高く、それが離職のきっかけとなることもあります。

そして、それが原因で部下が辞めた場合、その部下の仕事を代わりにやるのは上司本人だったりします。

それは自分で自分の首を絞めることになります。

そのため、こういった話は話のネタにしたくなりやすいものではありますが、部下に与える心理的影響も忘れないようにしていただければと思います。

藤田 耕司:経営心理士、税理士、心理カウンセラー

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