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今も「異業種交流会」に行きまくっている人の盲点 単なる名刺交換は「時間の無駄でしかない」の訳

東洋経済オンライン / 2024年9月20日 9時0分

機械学習のロジックを数学的に理解されている方はうなずかれると思いますが、結局はここでも情報弱者が使われる構造です。

ここで機械学習の仕組みを述べるつもりはありませんが、データサイエンティストの一端である私から1つ言えることは、「今覚えようとしている生成AIの使い方も、そのうち使えなくなる」ということです。

プロンプト(指示)がどうたら、といった勉強も不要で、AI側があなたの指示の癖すら読み取ってくれる未来が、もう既に来ているということです。そのためAIに合わせて洗練されたプロンプトを考える必要もなく、そのうち誰かと対話するように、“いつも通りのあなた”でAIが相手をしてくれるようになります(なっています)。

なので、生成AIのブームに乗りたければ、生成AIの裏側の仕組みまでを押さえる学びをしておかないと、いつまでたっても「誰かに利用される・使われる」ということです。

もっとも、リスキングブームに乗って「学ぶ」こと自体に私は否定的なわけではありません。しかし、この情報洪水の時代に「いちいち情報に振り回されてはいけない」「振り回されている時間はすべて無駄になる」ということをお伝えしています。

「みんながやっているから」を捨てる

交流会、リスキリング、生成AIの活用などについてお話ししてきましたが、おそらくそれらに振り回されている方の根底には、「みんながやっているから」という心理があるのではないでしょうか?

しかし、この情報洪水の時代では、「その考え方」そのものを捨てないと「利用される」ということです。

リスキリングが目的ではなく、自分の仕事に必要だからさらに学ぶ、この順番であるべき。学ばないといけないのではなく、人脈を増やさないといけないのでもなく、必要に迫られてそれらを行う、これが適切な順序ではないでしょうか。

弊社のクライアントのなかにも、「学び直さなくちゃ症候群」に踊らされている人は多いと感じます。必要性や興味関心という合理的な理由がなく、「なんとなく今のままではダメな気がする……」「周りも学び直しをしているから自分もやらなくちゃ……」「スキルを身につけておけば、将来役に立つだろう……」と感じ、何かにとりつかれたようにリスキリングを始める人が少なくありません。

しかし、真っ当に仕事で成果を出したいのであれば、新しい情報に振り回されずに、必要も興味もない勉強を今すぐやめることです。そして、その浮いた時間を今の自分の仕事の質を上げるために費やすことです。

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