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今も「異業種交流会」に行きまくっている人の盲点 単なる名刺交換は「時間の無駄でしかない」の訳

東洋経済オンライン / 2024年9月20日 9時0分

それによりあなたのスキルも磨かれ、差別化でき、その結果として一流と呼ばれる人間との人脈も、自ずと得られるでしょう。

さて、最後に別の視点から「学び」を選択する際の判断基準について補足をさせてください。必要かどうかの判断基準は実は1つだけ。

学ぶ動機について、次のように自問してみてください。

①自分が偉くなるため? ②誰かに喜んでもらうため? 

①の場合は要注意。なぜなら、どれだけ高い資格を持っていても、世のため人のためという視点を欠いた学びは、実際の仕事ではほとんど役に立たない「勉強のための勉強」に陥る結果になるからです。言い換えれば、「自己満」の域を出ることはありません。

たとえば、英語を学ぶのは誰のためでしょうか? 

①自分のキャリアアップのため? ②クライアントや、一緒に仕事をする外国人のため? 

①の方は、TOEICのスコアは高くなりそうですが、何年もかけ、実践の場では役立たない「笑われない英語」を身につけがち。②の人は、すぐに実践の場で英語を試そうとするはずです。文法などグチャグチャでも、身振り手振りも活用して「伝える」ことに意識が向くからです。「どちらが現場で使えるか」は一目瞭然ではないでしょうか。

MBA取得は何のため?

あるいは、MBA(経営学修士)を取得するのはなんのためですか? 

①自分のキャリアのため? ②社会に価値を提供するため? 

②の場合であれば、実際に自らビジネスを立ち上げて、経営経験を積むほうが合理的かもしれません。たとえ失敗したとしても、「会社経営をした」という経験があれば、MBAを取得しなくても、経営の本質を知る方はあなたの経営経験について一目置いてくれるでしょう。

何よりも、現地現物の経験値に勝る学びはありません。私も経営コンサルタントではなく、自社を経験して初めて経営の本質を学べていると実感しています。もちろんまだまだ道半ばではありますが。

そして、私がここで一貫して伝えておきたいことは、「人生の時間は限られているということ」です。不毛な学び直しなんか今すぐ捨てて、目の前のことに集中し、誰かの役に立つことを考えるほうが、ずっとシンプルで充実した人生を送れるのではないでしょうか。

山本 大平:経営コンサルタント、F6 Design代表取締役

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