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頭のいい人の「質問力」が身につくシンプルな習慣 質問力は特別な能力ではなく習得できる

東洋経済オンライン / 2024年9月20日 11時0分

つまり、質問力が高い人は状況や相手について考えて、相手の価値観を尊重し、理解を深める質問ができる人なのです。

相手に対して、興味や関心をもつと同時に、相手のためになる質問をすることで、相手自身の考えが深まったり、相手が行動しようとする意識を高めたりするなど、相手を良い方向に促すことができます。これが、「質問力」です。

質問力を身につけるには「スキル」と「自信」が必要

このような質問力を身につけるために必要なことは、質問のメソッドを知識(技術)として認識して、それを理解して実践経験を積むことです。そして、これに付随して大切なことは、「自信」です。

それも、自分が「相手を質問で正しく導ける」という自信です。少し唐突かもしれませんが、プールの監視員を思い浮かべてみてください。

私は学生時代、プールの監視員のアルバイトをしていたことがあります。監視員には「泳げる」「救助できる」という技術と、「相手を助けることができる」という自信の両方が必要です。

この2つがなければ、目の前に溺れた人が現れたときに、咄嗟に身体が動いてプールに飛び込むことができないからです。泳ぎがいくら得意でも、「相手を助けることができる」という自信がない初心者には、どうしても躊躇が生まれてしまいます。どちらか片方だけでは不十分で、両方を一緒に高めていくことが重要なのです。

これは何も、質問力やプールの監視員に限った話ではなく、プロフェッショナルのスキル、すべてにいえることです。技術だけが頭の中にあっても、行動として現れなければないに等しいですし、自信だけしかなければ、行動することができたとしても闇雲に動いているだけになります。

つまり質問力が身につくとは、スキルと自信の2つをもっているということです。

質問力向上のカギは

「質問力は、誰でも身につけられるでしょうか?」。ときどき、このような質問をされることがあります。結論を述べると、質問力は誰でも身につけられるものです。ただし、なかには身につけるのに時間がかかる人もいます。

たとえば、先生や両親が質問を受けつけないような環境で育った子どもが当てはまります。「従順であることが当たり前」だと感じていたり、遠慮しすぎたりする人には、質問力が身につくにしても時間がかかる恐れがあります。

質問することに慣れていないだけということもあります。つまり、どのような人であれ、慣れれば誰でも質問力を手に入れることができます。

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