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肩こりや腰痛に悩む人に「ピラティス」が向くワケ プロのアスリートも「身体の土台作り」に採用

東洋経済オンライン / 2024年9月22日 9時0分

元はリハビリを目的につくられたエクササイズ「ピラティス」の効果とは。写真は、「リフォーマー」というピラティスのマシンでトレーニングをする様子(写真:Photology1971 / Getty Images)

ここ数年、女性を中心に人気が高まっているピラティス。スタイル維持や健康のために習慣にしているモデルやタレントも多く、注目を浴びている。実際にピラティスを行うことでどのような効果があり、どのような人に向いているのか。

【写真を見る】モデルやタレントがSNSによく投稿しているマシンピラティスの様子

運動を通じて身体がどう変わるかを研究する運動生理学を専門とし、科学的観点からピラティスなどさまざまな運動の効果を分析している、東海大学体育学部生涯スポーツ学科の八田有洋教授に聞いた。

リハビリのために生まれたエクササイズ

日本では2000年代になってから注目され、最近ではスタジオも増えてきたピラティスだが、八田教授によると海外ではもっと昔からなじみのあったものだそう。

「1883年にドイツで生まれたジョセフ・ピラティス氏が考案したもので、第1次世界大戦で負傷した兵士のリハビリのためのエクササイズとして1920年代に開発されました。そこからアメリカや日本などに徐々に広まっていったのです」

ピラティスは、息を吐いてお腹をへこませた状態でゆっくり呼吸を繰り返す、胸式呼吸で行うのが特徴。

その状態でさまざまなエクササイズを行うことで、体幹やインナーマッスルを鍛えられるそうだ。では、同じように人気なヨガとはどのように違うのだろうか。

「ヨガの歴史はかなり古く、インダス文明の時代に始まったともいわれています。単なるエクササイズではなく伝統的な修行法のひとつで、瞑想によってメンタルにもアプローチをするのがピラティスとは異なる点ですね。

また、呼吸法はお腹をへこませたり膨らませたりする腹式呼吸で、流れるようにエクササイズを行っていくピラティスに比べて、1つずつのポーズをゆっくり行うのが特徴です」

腰痛や肩こり、姿勢のゆがみが気になる人に

ピラティスはリハビリを目的に考案されているため、腰痛や肩こり、姿勢のゆがみが気になっている人に向いているという。

そのため、長時間のデスクワークで身体が凝り固まっているビジネスパーソンにもおすすめだ。

「胸式呼吸をしながらエクササイズを行うことで、腹部のインナーマッスルが強化されるだけでなく、体幹が強くなって骨盤や脊椎の位置が安定し、姿勢の改善と腰痛の軽減などを期待できます」

すぐに息が上がるわけではないため、運動が苦手な人や、運動は普段あまりしないけれど体を動かしたいという人も始めやすい。

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